金の力の恐ろしさ

20年ぶりくらいに日本レコード大賞のテレビ中継を見た。ミスチルが大賞を辞退した20数年前頃からレコード大賞に興味が無くなったからだ。その後ニュースで、小室哲哉や浜崎あゆみやEXILEらが連続受賞したことは知っている。この間殆ど見ていないが、もし見ていたとしても、受賞の瞬間かニュースでだ。20年以上前は、誰が選ばれるのだろうかと興味があった。多分、日本中の多くの人が自分と同じように興味を持っていたと思う。ところが、20年前頃から潮目が変わった。選考基準が所属プロダクションの力次第に変わったと感じる。だから、自分も含め多くの人が興味を失ったのだろうと思う。一見華やかそうだったが、毎年視聴率は下がり、今は見る影も無い。今年は1億円でレコード大賞を買うという噂のある作品が外された。大賞にノミネートされたのは10作品。残念ながら、1作品も聞いたことはなかった。その理由が、自分の勉強不足の所為なのか、流行らなかった作品の所為なのかは分からない。いずれにしても、最早来年も日本レコード大賞授賞式が開かれるという確約は無いほど低迷している。これは国の衰退と似ている。利得権者が国の権力を握った時に衰退が始まり、そして消滅していく。金の力ほど恐ろしいものは無い。