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30日 11月 2023
いま流行りのオミクロンXBB.1.5対応とのことで、ワクチンを打ってきた。これで少しは安心出来るかと思う。そこでワクチン効果についての記事が目に留まった。京大の研究チームが「新型コロナウイルスワクチンの接種で、国内の感染者と死者をいずれも90%以上減らせた」との推計結果を英科学誌サイエンティフィックリポーツに発表したとのこと。国内の2021年2~11月の感染者は、約470万人と推計され、死者は約1万人だったが、ワクチンがなければ、それぞれ約6330万人と約36万人に達した恐れがあるとしている。ワクチンを接種した人の感染が防げると、その人が感染させる人も減る効果が特に大きかったとのこと。国内では21年2月から始まったワクチン接種に、どの程度の効果があったのかは十分検証されてこなかった。厚労省の怠慢と言える。それを京大がフォローしたことは立派だと思う。でも、まとめたのは、あの西浦京大教授だ。誇張があり過ぎると疑わなくはない。だが、話半分としても5割の人が救われていることになる。まあ、信じるしかあるまい。
29日 11月 2023
日テレ系日本海テレビの幹部が、24時間テレビの寄付金をくすねていたとのニュース。24時間テレビと言えば、愛や福祉、ボランティアの尊さを強調するものの、その偽善性が指摘され続けてきた番組だ。24時間テレビはチャリティを目的とすると謳っているが、そうなのだろうか。今回は、寄付金をくすねたことが問題になったが、それ以外に問題点は多々ある。出演者に不相応な高額なギャラが支払われていること。ギャラは通常の2倍に達する大盤振る舞いとのこと。一方米国のチャリティ番組に出演するスターたちはノーギャラが当たり前だ。寄付金を全額寄付するのが目的だから当然の行為だ。ノーギャラであるからこそ、チャリティなのだ。しかし、日テレではギャラを含め諸経費を除いたカスを寄付するのが慣わしとなっている。しかも、出演するジャニタレに通常の倍のギャラを払うというから、開いた口が塞がらない。日本は海外と較べ、寄付行為が極めて少ないと言われている。出来れば、もっと寄付行為を盛んにしたいものだが、テレビ局の詐欺的行為が拍車を掛けてそれを阻んでいるようだ。残念。
28日 11月 2023
河野デジタル相が、参院予算委員会でスマホを見ながら答弁したことが物議を醸している。予算委員長から禁止事項だとして注意を受け、謝罪した。何か変だ。2点について、違和感を覚えた。1つは、紙を見るのはOKなのに、何故スマホだといけないのかということ。かつての菅前首相もそうだったが、岸田首相も必ず官僚が作成した紙を見ながらしか答弁が出来ない。いや単に朗読しているだけだ。最近の政治家は自分の言葉で意見を発することが苦手だ。説得力こそ政治家の真髄なのに、金勘定ばかり上手くなって、肝心の口が使えない。これだけで既に政治家失格といえる。もう1つは、iPadはOKなのにスマホは禁止されていること。禁止された理由は、会議中にスマホで遊ぶ議員が絶えなかったからだ。実に情けない限りだ。もうそろそろ、答弁にはスマホの使用を解禁したらどうだろうか。もし、国会議員に真面な見識があれば、解禁した方が良いと思う。しかし、残念ながら、真面な見識を持つ国会議員は稀有だ。わんぱく小僧に棒を持たせないように、国会議員にはスマホを使わせない方が賢明である時代は少しも変わっていない。
27日 11月 2023
結婚記念日を祝って、久し振りに外食をすることにした。ネットで選んだのは初めての創作鉄板料理店。記念日だから、少し高めのコースを選んだ。席はカウンターを指定した。目の前で調理が見えるし、料理人との会話も楽しめるからだ。入口を入ると、内部は黒一色で、席数は30席ほどで、こぢんまりしている。名を伝え通されたのが寒い入口近くの席。エッ、ここなの。折角高めのコースを予約したのにと少し後悔したところから、食事が始まった。ところが、料理を間近で見られる特等席だった。鉄板料理と言うから、お好み焼きを想像していたのだが、全く違う。山芋チーズ、焼き玉ネギ、丸ごとナスはドームカバーで蒸し焼き。日本一軽いねぎ焼き、トリュフエキスを注入した牡蠣、そぼろピーマン等々野菜料理のオンパレードだ。そしてメインの和牛シャトーブリアンと和牛サーロインに辿り着き、最後がガーリックライスと赤出汁と甘味で〆。料理は旨かったが、オーナーシェフとの会話も料理を引き立てた。帰りにオーナーシェフが店の前に出て見送ってくれた。自分たちが見えなくなるまで、オーナーシェフは店の前で見送り続けていた。自分は若い頃に「礼儀としてお客様が見えなくなるまで見送り続けなさい」と教わったことがあることを思い出した。最後の最後まで、気持ち良く楽しいディナーであった。
26日 11月 2023
世界で約7億人が感染し約700万人が死亡した新型コロナの発生起源について、米国で大きな関心が集まっているという。かつては根拠薄弱な陰謀論とも言われていた武漢ウイルス研究所流出説だが、ここに来て米エネルギー省やFBIが、ウイルスは中国の研究所から流出した可能性が高いと指摘している。世界のウイルス研究は、中国がメインフィールドになっている。何故なら、中国は欧米先進国に較べて人権意識が低く、実験がし易いからだ。米政府も武漢ウイルス研究所に膨大な資金を提供していたという不都合な真実がある。そこではウイルスの機能獲得研究が行なわれているという。機能獲得研究とは、将来発生しうるウイルスをあらかじめ人工的に作り出し、ワクチンや治療薬の開発に役立てる研究だ。感染症の治療法やワクチン開発など医療技術を飛躍的に向上させるが、反面、漏洩すればパンデミックを起こす。また生物兵器として国際秩序の混乱を狙う国家やテロリズムに利用される可能性もある代物だ。いち早く武漢起源説を唱えて中国を追われ、現在、米国に亡命中のイェン博士は「新型コロナウイルスは中国軍の生物兵器として開発され、意図的に武漢にあるウイルスの研究施設から漏洩された」と断言している。新型コロナを創生させたのは中国と米国で、漏洩させたのが中国というのが真実のようだ。
25日 11月 2023
藤井八冠が誕生し、将棋には8タイトルあることが知れ渡った。ところが、一方で今年生まれた将棋の冠もある。「達人」だ。対象は全現役棋士ではなく、50歳以上の棋士。「第1回達人戦立川立飛杯」が開催され、50歳以上の棋士54人が参加した。羽生九段を筆頭に、谷川浩司九段、佐藤康光九段、森内俊之九段らの実力者も参加したのだ。決勝戦は、羽生善治九段対丸山忠久九段の対局となり、羽生九段が勝利し、初代の達人に輝いた。そして珍事が起きた。羽生日本将棋連盟会長が賞状を読み上げ授与し、優勝した羽生九段がその賞状を受ける一人二役。授賞者と受賞者が同じ人だという表彰式など見たことない。将棋脳は25歳がピークという。しかし、53歳になってもまだ現役の第一線で活躍している羽生九段には驚嘆する。将棋を盛り上げる名人位を授けるべきだろうと思う。
24日 11月 2023
失われた30年とは、バブル崩壊後の90年代初頭から現在までの期間を指す言葉だ。GDPもドイツに抜かれ世界4位に落ちることも確実だ。この先も悲観材料ばかりが取り上げられている。ところが、国内から見た国内と、海外から見た国内はかなり違うようだ。英誌エコノミストが「日本経済の復活」を説いている。復活の要因は、インフレ、制度改革、世代交代だという。インフレ率が2%を超えた。これは日銀が望むような需要主導型のインフレではないが、企業、労働者、消費者が物価や賃金についてどう考えるかが変わった。即ち、賃金と消費の健全な成長サイクルへの道が開かれたのだ。制度改革が進み、終身雇用や年功序列型賃金といった古いしきたりを乗り越えつつある企業も多くなった。世代交代が進み、日本の若者は転職に前向きで、優秀な人材はますます新しい会社に入ったり起業したりしている。日経平均株価指数採用企業のCEOの平均年齢は、この10年で12歳若返った。ウォーレン・バフェットやブラックロックのラリー・フィンクCEOが訪日するなど、世界の投資家が再び日本に熱狂し始めた。モルガン・スタンレー銀行は「日本は30年間の経済停滞から確信を持って脱却した」と言っている、と。その所為か、日本株は騰勢を強めている。
23日 11月 2023
最近テレビCMに「プリン体ゼロビール」が良く登場する。ビール会社は何の目的でプリン体ゼロのビールを上市したのだろうかと疑問が湧いた。プリン体と言えば尿酸値を高める物質で、痛風を想起させる。自分も若い頃、痛風にかかり痛い思いをした。もう2度とゴメンだと思っている。こんな自分みたいな者をターゲットにしているのだろうと思った。ところが、調べてみると通常のビールの100ml/100g当たりのプリン体含有量は3~7mgだ。確かにビール酵母は300mg超と高いがビールになると低いのだ。健康によさそうな納豆でも110mgで、ブロッコリーでも70mg。そもそもプリン体は体のエネルギー源ATPやDNAなどの材料だ。ATPやDNAが役目を終えたとき、体内で分解されて尿酸になる。1日約700mgの尿酸が作られる。そのうち食事由来は約100~150mg。DNAなどから分解されるのが約550~600mg。つまり、食事でプリン体を控えても、体内ではさらに多くの尿酸が作られているのだ。元来アルコールの作用により尿酸値は上昇し、特にビールは危険度が増すと言われている。ビール会社がプリン体ゼロビールを宣伝しているが、結果として、ビールに含まれるプリン体は問題無いが、ビール自体に問題があると宣言しているようなもの。「ビール会社は何の目的でプリン体ゼロのビールを上市したのだろう」という疑問に戻ってくる。
22日 11月 2023
とうとう岸田首相がトリガー条項凍結解除を検討すると言い出した。解除すればガソリン価格はリッター当たり25円安くなる。税収としては1.5兆円に相当する。しかし、今まで石油元売り会社へ支給してきた補助金は6兆円にも上っている。誰が考えてみても、まずはトリガー条項凍結を解除すべきだった。あれ程解除しないことに拘っていた岸田が心変わりした理由は単純だ。衆院予算委員会で、玉木雄一郎国民民主党代表がトリガー条項の凍結解除を条件に「2023年度補正予算案に賛成してもいい」と述べたからだ。しかし、時既に遅し。今更凍結解除したところで、物価高は収まらないし、内閣支持率の向上も見込めない。岸田の先は無い。既に次の首相を誰にするか取り沙汰され始めた。もし、岸田が挽回したいなら消費税減税を打ち出すべきだ。せめて軽減税率8%が適用されているものを0%にすれば、多くの国民は納得するに違いない。財務省と岸田の攻防が岸田の寿命を決めることになりそうだ。
21日 11月 2023
チャットGPTを開発した米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者CEOが突如解任された。チャットGPTが2022年11月に公開され世界に衝撃を与えてから、わずか約1年での退任劇だ。その間生成AIブームで企業価値は何と13兆円に急拡大した。アルトマンは、かねてから巨額な投資を受けていたマイクロソフトに移るという。ところが、社員が反乱の狼煙を上げた。770人いる社員の9割が「アルトマンを復帰させなければ、自分たちも退社する」との文書に署名した。現在解任の理由は不明だ。ビジネス面での競争力を重視するアルトマン陣営と、AIの安全性を重視する他の取締役との対立かとは言われている。米テック企業では創業者が解任される例が多い。米アップルのスティーブ・ジョブズも経営方針を巡る対立が原因で自ら引き抜いた社長によって会社から追放されたことがある。並みの取締役には、天才の才能が見抜けないのかもしれない。それにしても、社員の9割が会社を辞めてアルトマンについていくとは驚いた。少なくとも、今の取締役は自身でオープンAIを潰したことになる。取締役失格の典型例と言えそうだ。

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