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31日 3月 2022
センバツは大阪桐蔭が圧倒的な強さで優勝した。1回戦こそ対鳴門3-1だったが、2回戦不戦勝、準々決勝は対市立和歌山17-0、準決勝は対國學院久我山13-4、そして決勝は対近江18-1の圧勝だった。昔から高校の硬式野球は関西勢が強いと定着している。関西の高校では甲子園に出られないレベルの選手は地方の高校へ野球留学したものだ。その典型例が苫小牧に行った楽天のマー君だ。ところが、時代は変わるものだ。大阪桐蔭のベンチ入り18人のうち14人が府外出身者とのこと。以前の大阪桐蔭は関西を中心に選手を集めていたが、今は全国に手を伸ばしているという。関東の強豪校は「勘弁してくれ」と嘆いているようだ。強豪校には優秀選手が集中する。大阪桐蔭だけではない。浦和学院には九州勢が多い。沖縄出身者は沖縄県外に留学してしまうので、甲子園で沖縄が勝つことが少なくなった。昔特待生制度が問題になったことがある。強豪校が特待生を集め過ぎるので、特待生は1校当たり2人までというルールがあったような気がする。それもなし崩し的に消滅させられてしまったのかもしれない。高校野球の在り方を再考すべき時期を迎えていると思うのだが。
30日 3月 2022
欧米が、プーチンはウクライナ戦争の戦況や経済措置によるダメージについて側近から誤った情報を伝えられている可能性があるという情報を明らかにした。戦略のチグハグさから考えると、その可能性は高く、まさにプーチンは裸の王様状態になっているようだ。もっとも、あれほど強権政治いや恐怖政治をやれば、志の無い部下たちはプーチンに悪材料は言えなくなるのも当然だ。今や世界は、善人のゼレンスキー、悪玉のプーチン、が定着した。しかしながら、泥棒にも三分の理という諺がある。悪玉のプーチンにも三分の理は存在する。2014年にロシアがクリミヤを併合してからウクライナ侵攻を始める間、米CIAは丸8年間ウクライナ軍と共にドンバス地方の住民を虐殺していた。更にNATOには加盟しないと約束したミンスク合意をゼレンスキーが破ろうとした。だから、プーチンはドンバス地方の住民を守るのを大義として侵攻に着手した。これだけならばプーチンに大義はあったと思う。ところが、やり方が拙かった。ウクライナ全体を攻撃してしまった。ロシアの緩衝帯を作るために武力で他国に侵略することに大義は無い。むしろ侵略戦争で犯罪となる。プーチンのやり方はすべからく旧KGB方式で、人を欺き、現実をねじ曲げる。状況が悪化すれば、裸の王様になるのは必然と言えそうだ。
29日 3月 2022
理化学研究所の研究者600人が大量リストラされようとしている。法律では、同じ研究機関で10年以上働いた研究者は無期雇用に転換する権利を得られることになっている。この法律によって非正規雇用の研究者は雇い止めの不安から解放され、研究に打ち込むことが出来るのだ。ところが、理研は人件費や組織運営費をカットするため、この法律の趣旨に反し「2013年を起点にして、非正規の研究者は10年以上働けないことにする」という就業規則を作ってしまった。この就業規則で、来年3月までに600人もの研究者がリストラされる羽目になったのだ。日本の科学技術振興にとって大問題だと思う。政府は科学技術を軽く見過ぎている。日本は長年にわたってGDPが伸びていない。そのため所得も伸びず、先進国から脱落しようとしている。GDPと所得を伸ばすには、より高度な産業を育成していくことが必須だ。そのためには高度な科学技術振興を進める必要がある。科学技術の予算を削り、技術の元を絶ってしまっては日本の将来は無い。民主党政権時代の「事業仕分け」が厄をもたらしている。
28日 3月 2022
アカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスがプレゼンターのクリス・ロックをビンタした。この出来事は脚本によるものだと多くの視聴者が思ったほど、たった二人の舞台壇上で行なわれた。ウィルの長年の友人であるクリスは、受賞作品を発表する前に少しトークし、ウィルの妻で俳優のジェイダに向かって「ジェイダ、愛してるよ。(G.I.ジェーン2)が待ちきれない」とジョークを飛ばした。(G.I.ジェーン2)には、女性大尉が坊主になるシーンが出てくる。ジェイダは数年前に脱毛症を告白し、坊主刈りになっている。これにウィルがカチンときて、壇上に駆け上がりビンタした次第。クリスは「ウワーオ」と声を挙げただけで喧嘩にはならなかった。ウィルは席に戻り、クリスへ「お前の口から俺の妻の名前を出すな」と怒鳴り、会場からの退場を拒否した。米国ではテレビ中継が一時期止まる騒ぎとなった。その後、ウィルはビーナス&セリーナ・ウィリアムズ誕生に隠された実話を描いた「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞した。だがウィルのビンタに賛否が分かれているという。自分は、クリスも悪いがウィルはもっと悪いと思う。即刻退場させ、主演男優賞の授賞式を取り止めるべきだった。今後何の処分も無ければ、アカデミー賞は暴力行為を奨励したことになる。
27日 3月 2022
ゼレンスキー大統領がオンライン国会演説をした翌日、安倍元首相がゼレンスキー大統領と撮影した写真をアップし「日本はウクライナ国民と共にある」とツイートした。一方で安倍は27回もプーチンと会談してきた。安倍は「「ウラジーミルと私の代で、両国間の問題を解決するという方向でコンセンサスが一致した」と述べていた。安倍は「領土問題を解決し、平和条約を締結する。戦後70年以上残されてきた課題を、次の世代に先送りすることなく、私とプーチン大統領の手で必ず終止符を打つ」と訴えていた。しかし、ロシアは憲法を改正し、領土割譲を禁じた。北方領土返還が無くなった瞬間だ。その時、安倍は何故プーチンに不服を表明しなかったのだろう。未だに無言を貫いている。プーチンから見れば、いい顔をすれば安倍はホイホイ乗ってくるし、怒った顔をすれば黙り込んでしまうし、しかも反省もしないボンボンなのだろう。安倍とプーチンの、あの蜜月は何だったのだろうかと思う。安倍は反省も無いまま、今度はゼレンスキーをヨイショだ。軽過ぎる。頭も心も軽過ぎる。
26日 3月 2022
連日ウクライナの惨状が報道されている。2月11日に外務省がレベル4の『邦人退避勧告』を出した時点で、日本のマスコミはウクライナには入れないという暗黙のルールを作ってしまった。だから侵略された当初のウクライナには、日本のマスコミはいなかった。今でこそ、少しはいるが精々ポーランドに近いリビウまでだ。連日の爆撃破壊の報道映像はBBCとCNNによるもの。BBCとCNNの取材陣は命を張っている。NHKは当初中身の無い国会中継をダラダラ垂れ流すだけで、ウクライナの惨状を殆ど報道しなかった。そのためNHKはBBCやCNNと較べ非常に見劣りすると、大物政治家が言ったのかもしれない。その日の主要ニュースの予定や番組の編成などを行なう編集会議で、報道局長や編集主幹が唐突に「BBCやCNNに見劣りしないネタを探せ」と指示したという。一見真面に見える。だが、報道局長も編集主幹も安倍にへつらって出世した、いわば親ロシア派だ。それがウクライナ派に寝返った。しかも取材力では月とスッポンの差ほどあるBCCと競えと言う。NHK内部では「何を今更、出来る訳が無い」と失笑されているという。安倍政権の終焉と共に、NHK安倍よいしょ組も退場すべきであったと思う。
25日 3月 2022
4月に警視庁の組織改編が行なわれる。現在、警視庁本部の組対部は1~5課に加え、総務課と特別捜査隊の計7部門で構成されている。それが、組対3課と4課が統合され「暴力団対策課」となり、1課と2課が統合され「国際犯罪対策課」となり、組対5課は「薬物銃器対策課」に改称される。暴力団対策法により暴力団の構成員は3分の1以下の3万人以下に減少している。その反面、犯罪の種類は大幅に増えている。今回の改編は、働き方改革の一環だというが、現場は体の良い人減らしだと批判している。要は、現場を知らない上層部の点稼ぎのようだ。更に問題なのは課の呼称だ。「暴力団対策課」は当初「反社会的勢力対策課」の予定だった。ところが、中村警察庁長官が横槍を入れて「暴力団対策課」にしたという。中村警察庁長官といえば、刑事部長時代に高輪署が逮捕直前だった強姦容疑の元TBS部長の逮捕を「天の声」で握り潰したあの輩だ。元TBS部長も中村も安倍・菅の御用聞きだった。中村は反社会的人物が出席していた「さくらの会」など一連の安倍疑惑を国民に思い出させないよう、安倍・菅に忖度して「反社会的勢力」という文字を削除したと噂されている。警察庁には忖度ではなく「国民のための正義」を見て欲しいと熟々思う。
24日 3月 2022
安倍元首相がダンマリを決め込んでいる。プーチンのウクライナ侵略の前にも後にも、安倍にはプーチンを説得するチャンスは幾らでもあったはずだ。安倍はプーチンと数十回も会談している。世界の首脳の中で最もプーチンと気心が知れた首相と言える。北方領土返還が目的という理由で、安倍はプーチンに3000億円も注ぎ込んできた。西側首脳が欠席する中、安倍一人がソチ五輪に出席し、クリミヤ併合の時も生温い対応だった。16年にはプーチンに「8項目の経済協力プラン」を提案し、3000億円の投資を約束した。サハリンの原油・天然ガス開発に民間会社を巻き込んだが、米英仏が撤退しロシアのものになってしまった。挙げ句の果てに、ロシアは領土割譲を禁じる憲法改正を行い、北方領土返還は夢の夢になってしまった。要するに百戦錬磨で強かな強面に、脳天気な坊ちゃんが騙されカツアゲされたという構図だ。これまでの安倍を見ていると、安倍は「人を見る目が無い」ということに尽きそうだ。モリカケも夫人も、全てに説明がつきそうだ。人を見る目が無いということは、己も見ることが出来ないということになる。
23日 3月 2022
21日に政府が突如「電力需給ひっ迫警報」なるものを出した。電力需給ひっ迫警報など聞いたことも無い。それもそのはず、2012年の制度創設以来、初めての発令だ。夜には「節電にご協力を」と、その後には「停電するかも」とアナウンスされた。経緯を聞くと、政府が後手を引いたからだ。事の発端は、16日の福島沖地震だ。火力発電8基が停止し原発5基分相当の供給力が失われた。これに季節外れの冷え込みが重なり、悪天候で太陽光発電も動かなかった。全て前もって分かっていた。政府の対応が遅れただけだと言える。更に言えば、如何にも偶々悪条件が重なったかのように報道されているが、根本原因はそこには無い。根本原因は電力の自由化だ。送電部門と発電部門を分離し、発電部門を市場原理に委ねた。自由化は同時に原発の前面停止と同時に行なわれ、電力供給の20%が失われた。再エネ最優先政策で火力が不採算となり廃止が進んだ。更に脱炭素化のため、経産省は電力会社に「2030年までに石炭火力を100基減らせ」と指示したため、日本の発電能力の20%が失われることになる。一方原子力規制委員会が設置変更許可しても運転していない原発が7基ある。原発は使いながら減らして無くすのが賢い知恵だと思うが、政府の腰は定まっていない。ロシア問題も有り、脱炭素化を吟味すべき時期にある。これを契機にエネルギー政策を抜本的に見直すべきだと思う。
22日 3月 2022
ゼレンスキー大統領の日本の国会演説が、いよいよ明日に迫った。前例が無いとかスクリーン設備が無いとか、演説に反対する声はあったが、行なわれることになった。ところが、今になっても反対する人物はいるものだ。代表格がジャーナリストの鳥越俊太郎と泉立憲民主党代表だ。鳥越は「紛争の一方の当事者の言い分を、国権の最高機関たる国会を使っていいのか?中国・台湾紛争でも台湾総統の演説を国会で流すのか?何を言うか、分からん」と息巻いている。鳥越には、他国に侵略され国家存亡の危機を迎えているゼレンスキー大統領の心情を理解出来ないとみえる。と言うよりは、ロシア贔屓、中国寄りの強権国家好きと言えそうだ。さっさとロシアに移住した方が良い。泉は「ゼレンスキーは何を言い出すかわからない。オンライン技術論で論ずるのは危険。演説内容は事前の両国合意が必要だ」と反対表明した。泉には海外情勢が見えないのだろう。議論を嫌い、石橋を叩いて渡るようでは野党の長として失格だ。立憲民主は昔の社会党ソックリになってきた。ひょっとすると、泉は親ロシア派かもしれない。泉もロシア移住が適している。

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