どうやら習近平は盤石のようだ

どうやら「大スクープかフェイクか」に書いた習近平が秋に引退というニュースはフェイクのようだ。中国事情に詳しい遠藤筑波大名誉教授はフェイクだと言い切っている。トランプ政権時代は郭文貴が、バイデン政権時代は老灯が金儲けのためデマを流しているという。遠藤名誉教授曰く。中国は中国共産党が統治する一党支配体制であり、チャイナ・セブンと呼ばれる中共中央政治局常務委員会委員の7名が牛耳っている。そこには寸分たりとも個人の意思も言葉も無い。李克強の退官意思は事前にチャイナ・セブンで決めている。中共中央総書記を選ぶ仕組みはこうだ。中国には14億の人民がいて、そのうち1億の共産党員がいる。その中から3千人の全国代表が選ばれ、更にその3千人の中から中共中央委員会委員約200人が選ばれる。だがその候補者は事実上習近平・中共中央総書記が選ぶことになる。かくして厳選された中共中央委員会委員候補者を党大会で、一人一人に対して賛成、反対、棄権の3つのボタンの内のどれか一つを押して投票される。党大会が閉幕すると一中全会が開催され、中央委員会委員が投票して中共中央総書記を決める。即ち習近平が継続して総書記になることに反対する者が、その候補者リストの中に入ることは有り得ないという。因みに中共中央委員会委員候補者は110%の候補者がノミネートされる。常に10%が落選することになる。これを持って「民主的な選挙」が行なわれたと中国共産党は胸を張っているという。どうやら習近平は盤石のようだ。