隠蔽大国:中国と日本

新型コロナウイルスの感染が拡大している。中国政府の発表では感染者1330人、死者41人だが、武漢の専門家は感染者が10万~15万人いると明かしている。流行初期に武漢市が箝口令を出し、隠蔽したのが躓きだ。全人代の前に騒がれたくなかったためらしい。中国政府は10日間で1000床の臨時病院を建設するとし、武漢及び近隣都市の4000万人を封じ込めた。この政府対応から考えて、感染者数は数千ではなく数十万であることは間違いなさそうだ。この期に及んで、政府はまだ隠蔽を続けているようだ。SNSでは「くれぐれも政府を信じないで」との声が挙がっている。まるで日本とソックリな構図だ。SARSでは、発症者8,096人のうち774人が死亡した。新型コロナウイルスはSARSを超えるかもしれない。1週間前このブログ「新型コロナウイルスと阪神・淡路大震災」で、マスコミが新型コロナウイルスの脅威を楽観視しているのは問題だと指摘した。あの時楽観視した専門家は、今どのような心境なのだろう。危機管理能力の無い専門家が社会の毒になっている。