2012年4月

バイタリティーとは

我家の連休の嵐が過ぎ去った。普段は義母87、カミサンと自分65、平均年齢72歳が生活している家に6、4、3、0歳のチビッコギャングが襲来し、帰って行った。前々回の襲来時はお買いもの遊びだったが、前回はiPadの奪い合い、そして今回はiPadを使いこなし、かつ庭ではゴルフやテニスに腕を上げる逞しさだった。いつもは家で悠久の時がゆったりと過ぎて行き成長とはかけ離れた生活を送っているが、孫たちの成長速度はものすごく速い。さっきのことはさっきではなく、今は今でなく過去となるスピード。バイタリティーとはこういうことなのかと改めて実感。政治の世界でも若い過激な人たちが古臭い政治の世界に生きてきた人たちを刺激している。古臭い人たちは、少なくとも若い過激な人たちに反応はすべきだと思う。若気の至りを咎めるのではなく、若気の至りに輪をかけて若い新しい考え方を提案することこそ古臭い人たちの責務に違いない。単に若気の至りと咎める人には引退と言う指定席が待っているはずだ。

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若年パワー注入

孫娘の襲来で日常生活が激変した。いつもなら朝はBS1の世界のニュースを見るのが日課だが、今朝は何とプリキュラだ。プリキュラなんて昨日初めて聞いた言葉で全く知らない世界だった。主人公の女学生たちが京都へ修学旅行をした内容であったが、それで昔の自分の修学旅行を思い出した。当時都内に住んでいて、区立中学校は京都に、都立高校は四国か九州に行くのが一般的だった。当然中学時代は京都に行った。ところが高校は家の転居で千葉の県立高校に入ったため、何とまたまた京都になった。しかもコースは中学時代とほぼ同じ。転居を恨んだのを思い出したが、同時に高校時代の若かった気持ちが甦ってきた。まさに孫娘に若年パワーを注入されたような感じだ。介護保険の被保険者の年齢になっても新しい世界は何かを若返させる力がある。

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老人パワー全開

ゴールデンウィークが始まった。我家には今年も例年通り家族全員集合の日がある。今日から長男夫婦が来て孫中心の生活が始まることになる。明日は次男三男夫婦も集まり全員集合。しかも今年は義母の米寿の祝いがメインになった。義母の寿命が孫(自分たちの子供)と係わることになったことにより延びたことは間違いないが、更に4人のひ孫にも恵まれ、珠に一緒に遊ぶ喜びが、米寿をもたらしたことは全く間違いのない事実だと思う。6月には三男の子供も誕生する予定なので義母の寿命はまたまた延びることになるかもしれない。喜ばしいことだ。今年のゴールデンウィークの前半は全員集合による絆の確認、後半は休憩、そして連休明けは恒例の軽井沢テニス合宿がある。昨年の合宿は大震災もあり、取りやめになった。今年からまた年長80歳位、年少65歳位のテニス合宿が再開されることになる。自分は65歳で年少だが年長者のパワーは凄い。老人パワー畏るべし。

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和食を無形文化遺産に

年を取ると脂っこい食事を避けるようになり和食になりがちになりつつある。先月政府は和食をユネスコに無形文化遺産登録の提案をした。世界的にも自国の食文化を無形文化遺産として登録する動きがあり、フランス美食術、地中海料理、メキシコ、トルコの伝統料理が既に登録されているらしい。和食は、新鮮な山海の幸、食材の味の引き出し方、栄養バランス、脂少なめで肥満防止、美しい盛り付け、季節感に優れている。先日韓国の農林水産食品省はソウル大学経営研究所が開発した「韓国料理の世界化指数」を用いて世界12カ国の料理についてアンケート調査をした結果、イタリア、日本がAランクで、フランス、中国、タイの3カ国はBランクに、韓国からインドまでの6カ国はCランクに評価されたとのこと。その世界化指数は、料理(味、盛り付け)イメージ(大衆的、高級感、創造的)価格(価格に対する品質)サービス(服装、態度)レストラン(食材、規模、雰囲気)などで算出される。料理の味だけでなく、食事としてのオーバーオールで評価するところが優れている。和食は既に健康食としても世界各国に広がって人気を得ているが、これを契機に日本文化への理解、広がりも進むと良いと思う。

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電力料金値上げ反対

今日の日経朝刊の1面トップは「東電経費削減3.3兆円の総合計画最終案」その隣には「猛暑なら計画停電、原発安全確保し活用」の記事。如何にも東電の再生計画が出来上がり後は国が承認するだけ、原発を動かさなければ電気は大幅に不足、というイメージを与える内容だ。しかし総合計画をよく見ると、収益改善策の柱は電力料金の値上げと柏崎刈羽原発の再稼働。明日枝野経産相に提出し連休明けに認定の筋書きらしい。東電の収益改善策は、まず始めに株主責任、銀行責任を問いその後に利用者負担を求めるのが筋だ。初めに利用者負担ありきの計画案は根本的に間違っている。関東に住んでいる人は今声を上げないと7月からの値上げを承認したのと同じことになる。一方電力供給については、需要量も把握出来ていない今から電力使用制限令や計画停電の実施可能性に言及し、これをネタに脅して原発再稼働を勝ち取ろうとする枝野の魂胆が見え見えだ。原発は活断層の連動地震により想定外の震度が予想されているところが多い。原発再稼働の最低条件は電力供給量不足ではなく安全の確保だ。枝野は東電再生も原発再稼働もミスリードしようとしている。東電総合計画最終案の認定反対。

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危うい法律解釈ゲーム

こんなことがあっても良いのだろうか、と思うのが亀岡の交通殺害事件だ。10人が死傷した大事故で、事の内容は、無免許運転を繰り返したあげく大事故を起こし、事故直後も当の張本人たちは犠牲者の介抱もせず携帯にほうけ、しかも車は知り合いから半ば強奪して乗り回していたとのこと。しかしこの行為がこの種の極刑である危険運転致死傷罪には当たらないだろうと弁護士は言う。何故なら危険運転致死傷罪になる要件は、アルコール又は薬物が原因で人を負傷させた者、又は未熟な運転によって人を死傷させた者の二点。被疑者はアルコール等を飲んではいなし運転は未熟ではないから該当しないだろうと言う。しかもあろうことか無免許運転を繰り返した経験もあり、当日前夜長時間にわたり運転していたので運転には長けている、とダメ押しする。こんなことがあっても良いのだろうか。こんな法律上の解釈は全く間違っている。本来罰を罰だと決めることが、裁判官や検事や弁護士の仕事のはずだ。しかし残念ながら今の裁判官や検事や弁護士らは、罰を罰と考えるのではなく、法律の文言を如何に咀嚼するかにあるかのゲーム感覚に陥っているように見える。これが今の司法界の最大の問題と思う。殺人を犯しても意識がなければ罪はない、というのが今の法律。完全に間違っている。罪は罪としてその重さを裁き、裁いた後で情状酌量を考慮すべきものだ。司法を司法し、裁判官を裁判することが必要な時代になりつつあるらしい。非常に残念。

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改悪労働安全衛生法案

職場の受動喫煙防止を義務付けることにしていたが、何もしなくても良い努力規定へと大幅に後退することになりそうだ。腰の据わっていない民主が、飲食店やホテルや与野党の喫煙派議員に押し切られてしまった格好だ。職場は公共の場といえるのだから病院学校のように義務付けるべきもの。受動喫煙は肺がん発症の主要因であり、決して損得や嗜好などの理由で努力規定に格下げするようなことがあってはならない。そもそも日本におけるタバコに対する認識自体が、世界常識から大きくかけ離れていることを認識すべきだ。全日本女子バレーボールチームのユニフォームには「JT」ロゴがくっ付いている。外国では決してあり得ない光景で、それを見た外人は目を白黒させる。飲食店やホテルが分煙を出来ないのならば、喫煙/禁煙を選択出来るルールにすると良い。喫煙OKにしたいのであれば、全従業員に喫煙者を雇うか非喫煙者の受動喫煙容認の確認書を貰い、入口に喫煙店マークでも掲示するような法律にすれば良い。要は受動喫煙したくない人が受動喫煙しないようなシステムにすれば良いだけの話だ。同時に厚労省は、タバコは大麻以上に有害である事実を国民に喧伝し、真の健康維持をはかるべきだと思う。

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ハンプ付道路の普及を

京都でまた悲惨な交通事故が起きた。幹線道路の抜け道でガードレールもない児童たちの通学路で、夜中中車を乗り回していた無免許の若者の居眠り運転により、児童と妊婦さんが犠牲になった。容疑者は当然危険運転致死傷罪で裁かれるべきだが、児童の安全を確保する対策をとることが最優先に為されるべきだと思う。児童たちの校長は何らかの対策をとりたいと言っているが、事の重大さは一学校だけのレベルの問題ではない。国内の交通ルールを抜本から見直し歩行者の安全を確保する必要がある。自分が住んでいる町には車のスピードが上がらないよう路上にハンプを設けてある道路がある。自分も一度車で通ったことがあるが、スピードを上げるとかなりの衝撃があり低速でしか走れない効果がある。しかもかなり気を遣い走りにくいので、その道は二度と通ったことはない。ハンプが車を締め出す効果は抜群だ。悲しいことにスピード制限や罰則強化だけでは大きな効果は望めない。物理的なスピード制限手段の検討と実施が必要だと思う。

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農水省の行過ぎ要請

我が耳を疑う話がある。なんと農水省が食品業界に対し放射性物質について独自の厳しい安全基準を設けないよう要請したとのこと。原発事故後に設定した一般食品の放射性セシウムの暫定規制値は500ベクレル。この4月に新基準として100ベクレルに変更した。しかし独自に25ベクレルを基準とするスーパーが多いため、それに対する要請だ。問題は三つある。一つ目は、原発事故後は何故500ベクレルで良かったのか、二つ目は、何故100ベクレルに下げる事が出来たのか、三つ目は、何故農水省が25ベクレルを過剰基準だと言えるのか。諸悪の根源は農水省の放射性物質基準値についての説明不足にある。国が勝手に高い基準値を設定すれば国民は自衛のため低い基準値で運用する。国が500と言えば国民は100で、100と言えば25で運用する。一口で言えば、国民は国の基準値など信用していないからだ。今農水省がやるべきことは二重基準をなくすことではない。放射能の安全の基準値を明確に説明し国民の理解を得ることに尽きる。農水省には真面な仕事をしてもらいたい。

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消費者庁の不作為

「茶のしずく石鹸」で小麦アレルギーを発症した被害者535人が、製造物責任法に基づく損害賠償を求める訴訟を起こした。請求総額は70億円以上。茶のしずくはシミに効果があると謳い文句の洗顔用石鹸だが、その成分に加水分解コムギというグルテンの加水分解物を含んでいたことが問題だった。当時苦情発生後厚労省は小麦アレルギーの警告を出したが、消費者庁はホームページに注意を促す程度の対応しか取らなかったため被害が拡大した。結局消費者庁の不作為がこの事件を拡大させてしまったと言える。消費者庁は、消費者の視点から政策全般を監視する組織の実現を目指して2009年に発足した。内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全担当)は初代の福島瑞穂に続き荒井聰、岡崎トミ子、蓮舫、細野豪志、山岡賢次、松原仁と僅か2年半で7人も替わった腰掛座席で、元々仕事への期待など望むべくもない。だが消費者庁とは、政治家にとっては軽い腰掛椅子かもしれないが、国民にとっては極めて重要な存在だ。審議拒否遊びをしている政治家には眼中に国民のことなど入らないだろう。しかし政治家は政治家のためにあるのではなく、国民のために存在すべきだ。それに気づいた政治家集団が次の政権を取る資格を得る事が出来ることにならなくてはならない。

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太陽磁場と寒冷化

JAXAが打ち上げた太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極も南極もN極になりつつあることを観測した。2007年の観測時は北極がS極,南極がN極となっていた。そして当時は2013年なかばごろに両極域の磁場が同時に反転すると予想されていた。ところが今年の観測結果では北極域のみS極からN極への反転が進行しているとのこと。太陽の極域の観測は,将来の太陽の活動を予測する上できわめて重要。黒点の多い時期は太陽の活動が活発になり、黒点の数が減ると太陽の活動はおだやかになる。その黒点の種となるのが極域の磁場だからだ。国立天文台の常田教授は、もしかすると地球を寒冷化させる太陽の極小期にふたたび突入する可能性もあるかもしれないと言っている。地球の温暖化や寒冷化は人間にはコントロール不可能だ。炭素税とかCO2排出権売買とかは全くナンセンス。温暖化と省エネは全く別次元の問題で、省エネは人類が生きている限りは続けて行かなければならない課題。寒冷化は食物の凶作による飢餓と人口の激減をもたらすことになる。真面な人間は温暖化よりも寒冷化の対策を心がけるべきだ。

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2012年のTIME100

米タイム誌が選んだ2012年の世界で影響力のある100人が発表された。「TIME100」と名付けられたこのランキングは「われわれをインスパイアし楽しませ問題を提起し世界を変える開拓者や重要人物や指導者」を選ぶというもの。ゴアなどの著名人が選者となり37か国から54人の国際的人物を選んだ。選ぶカテゴリーは「重要人物」「急成長株」「アイドル」「パイオニア」「指導者」の5つ。Appleのティム・クックCEO、スティーブ・ジョブズの伝記を執筆したウォルター・アイザックソン、女性下着会社の創業者であるサラ・ブレクリー、キャサリン姉妹、オバマ大統領、習近平副主席らが選ばれたが、驚くことに北朝鮮の金正恩、シリアのアサド大統領、ハッカー集団のAnonymousも選ばれた。しかし昨年選ばれたFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOとGoogleのラリー・ペイジCEOは選ばれず時代の流れの速さを感じる。最も残念なことは日本からは誰一人と選ばれなかったことだ。日本経済は停滞し政治は3流であるので仕方ないかもしれない。来年は分野を問わず世界をインスパイアする日本人が一人くらいは出現してほしいものだ。

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館山ドライブ行きと帰り

昨日は姉ヶ崎の東京ドイツ村に立ち寄りパターゴルフで遊んでから、昼食は富津岬の大定でうな重よりはるかに美味い焼アナゴ重を堪能。そのあと大房岬を探索し南側にある地層の綺麗な崖と澄んだ海に感動しやがて宿に着いた。海を見ながらの露天温泉は言うことなし。今朝は風もなく鏡ケ浦はベタ凪でまさに朝の散歩日和であった。堤防が海岸に沿って数km続いており自転車の乗り入れも禁止されているため早朝も夕方も散歩を楽しむ姿を幾つも見る事が出来た。釣りも出来るし、こういう所に数か月でもよいから住んでみたいものだと思った。釣りは諦め洲崎から白浜を通り千倉に抜けた。すごく快適なドライブで至極満足。そして千倉の安田メロン農園を目指した。メロン農園のおばさん曰く「メロンを作り初めて40年。温室に1週間毎に苗を植えるので年中収穫出来る」。少し熟れ過ぎたメロンを食べたが熟れ過ぎのいやな臭いはなく極めてジューシーで、生まれて初めてメロンの熟成した甘く上品なエキスを飲む事が出来た。うまさに感動しメロン狩りで特大をゲット。そして帰路についた。極めて充実した小旅行であった。そして無事帰還に感謝。

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館山へドライブ

今日は今から車のお守りを兼ねて館山までドライブの予定。インサイトに乗り換えてから3年近くなるが、あまり遠出はしないし普段は渋滞の道ばかりなので、燃費は悪いしバッテリーも時々ヒステリーを起こす。バッテリーへのご機嫌取りとカミサンの慰労を兼ねて露天付温泉で1泊の計画。南房総の道は空いているし景色もきれいで快適だ。特に洲崎から白浜を通り千倉に抜ける海岸通りはお気に入りの一つ。いつもこの道を走ると、まさにドライブしていると実感する。天気良し。さあ出発だ。

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必見「フクシマのうそ」

政府は大飯原発の再稼働をゴリ押しで進めようとしているが、今の状態の原発を再稼働すべきかを判断する前に、地元の人達はドイツZDFテレビが作成した「フクシマのうそ」を見るべきだと思う。ZDFテレビとはドイツの公共放送局で、日本ではNHK-BS1のワールドWAVEのドイツニュース番組「heute」を提供している。翻訳したものをhttp://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.htmlで読む事が出来る。それによると、最大の恐れは4号機の4階にある約1300本の使用済み燃料が冷却されている燃料プール。5階には新しい燃料棒と非常に重い機械類が置いてあり、もう一度大地震が来れば建物の崩壊は免れそうもないとのこと。崩壊すれば冷却不能となり昨年3月のメルトダウン以上の放射能が飛び散ることになる。この「フクシマのうそ」では、原発の設計計算は将来加速度300~450ガルの地震が来ることを想定しているが、最近の地震の加速度がなんと4000ガルまで達しており、耐震設計そのものが不十分過ぎることも指摘している。また政府、東電、学者からなっている原子力ムラのマフィア軍団的な振る舞いも紹介している。昨年末に政府は福島原発の安全宣言をしたが放射能汚染危機は全く去ってはいない。フクシマ原発事故の検証が終わるまでは原発を決して再稼働すべきではない。

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年金と生活保護受給

年金を払い続けてきた人が受給する国民年金の金額よりも、生活保護者の受給額が多いというウソみたいな現実がある。生活保護者は更に介護や医療費は原則無料、NHK受信料、住民税なども免除、家賃も受け取れるし光熱水費も減額される。全国の生活保護受給者は210万人で過去最高を記録したのは当然の結果と言える。正に「働いたら負け」の社会になりつつある。世の中狂っている。2012年度予算の生活保護費予算は何と3兆7000億円にものぼる。何故このようなことが起きるのかを考えてみた。第一はオーバーオールに見ることの出来る政治家がいないこと、第二は目先の得点稼ぎしか考えない政治家が蔓延していること。第一の問題は、国を憂う政治家など存在しなくなってしまったので解決しようがない。第二の問題は、解決の方法が余りにも多すぎる。例えば、中学校の保健体育で武道が必修科目となったが、谷亮子議員はすかさず柔道着の無償配布を訴えた。谷の訴えは柔道界の票稼ぎにはなるが国家予算からみればマイナス。消費税増税反対の小沢グループの一員でありながら歳出を増やすのは矛盾があり過ぎる。谷個人を責めるつもりはさらさらないがこの種の政治家が余りにも多すぎる。その解決方法は議員を更生させることではない、明日の日本を築く可能性のある候補者に一票を投じることだ。タレント議員は目くらましのお飾りに過ぎないことを自覚すべきだと思う。

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新東名高速道路開通

新東名高速道路の御殿場と三ケ日の間約162キロが今日開通する。日本の大動脈に当たる重要幹線道路となるのだから祝うべき開通といえる。自民時代に高速道路工事全面凍結となった後の、最近の高速道路着工再開の勢いは凄い。特に建設官僚出身の前田が国交相になってからの建設ラッシュは目に余るものがある。かつての石原国交相と藤井総裁のバトルは何だったのだろうかと疑いたくなる。日本には高速道路の基本計画的な考え方がないことが問題だと思う。幹線道路は着工し、それ以外は原則凍結する。そして重要幹線道路は最優先に着工し完成させるという考え方が必要だ。政治家の選挙票目当ての高速道路着工促進活動による不要な道路作りを許してはならない。民主の江田元参院議長や輿石幹事長兼参院会長は「高速道路ネットワーク1万4000キロ」を目指す全国高速道路建設協議会の総会に出席し高速道路推進派として意見を述べている。道路行政は自民時代よりも悪化している。このままでは民主に明日はない。

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善と悪

テレビドラマのように首都圏連続不審死事件の裁判員裁判で、殺人などの罪に問われた被告が死刑判決を受け、そして控訴した。この事件の被告は限りなくクロには見えるが確たる物証はない。芥川の羅生門のように真実は闇の中だ。こういう事件があると何時もこう思う。人間はオール白でもないしオール黒でもない。人は善い事もするけど悪い事もする動物だ。人にやさしい部分もあるし冷酷な部分もある。オール善い人もいないしオール悪い人もいるはずがない。善いというラベルは善いと感じられた時だけ臨時に張られ直ぐ剥がされるが、しかし悪いというラベルは一度貼られてしまえば一生つきまとう性質がある。例えば鈴木宗男は刑罰を受けたが支持者は多いし娘はいい父さんと信頼しているが、ラベルは悪。亀井静香だって政治界では消え去るべきドンではあるが絵が趣味で娘からは愛されているが、政治的ワル。自分は良い事も悪い事も時々しないとは言わないが、悪いラベルだけは張られぬようには心がけている。従って透明。かつて、先の死刑判決を受けた被告と一時暮らした経験のある人は、その被告と暮らした僅か1週間が人生最良のときであったとも言っているらしい。悪人は全てが悪ではないし、善人もまたしかり。

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原子力規制法案の魂

自民が訳もなくただ反対する態度から一転して、政府案への対案を出したのは政治活動として好ましい傾向だ。原発規制をしっかりさせるため保安院と原子力安全委員会を統合し環境省の外局にしようというのが政府案。しかしこの案は単に組織を付け替えるだけなので実質は現行と何も変わらないし規制強化の期待も出来そうもなくその場凌ぎに過ぎない。一方自民の対案は環境省の外局ではあるが人事や予算で独立した権限を持つ原子力規制委員会を新設する。国家行政組織法第3条に基づいて設置される所謂三条委員会なので、公正中立性や専門性を有し内閣からもある程度独立した地位を持つことになり、関係官庁への勧告も出来る。委員は国会の同意を得て首相が任命するので官僚のやりたい放題にはならない。自民案は政府案より格段に優れており、さすが数十年間も政権を担当してきた実力を窺わせるものだ。しかし優れている自民案もこのままでは「仏作って魂入れず」になってしまうかもしれない。まずはエネルギー行政の基本計画を立てることが先決だ。その中で原子力をどう位置づけるのか決断しなければならない。従来路線を変更するには原子力推進の錦の御旗である原子力基本法の廃止が必須。原子力基本法廃止なくして魂が入ることはない。

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米共和党候補者選び

米大統領選の共和党候補者選びで2位のサムトラムが撤退表明し、ロムニーが8月の党大会で候補者指名を獲得することが確実になった。これで11月の大統領選はロムニー対オバマの争いとなる。それにしても今回の共和党の候補者選びは、長い時間がかかり、かつ誹謗中傷の醜い戦いだった。この戦いでロムニー、サムトラム、ギングリッチ、ポールの各氏は一体何を得たのだろうか。戦い終わった後に残ったものは、名誉などではなく疲労と汚名だけだったのではないのだろうか。しかし誹謗中傷や資金力がものをいう欠点はあるものの、じっくり時間をかけ、持論、見識、人格、行動力、リーダーシップ力等を比較しながら候補を絞っていくこの方法は国のリーダーを選ぶには適していると思う。日本の政党も党首選にこの方法を用いれば、毎年クルクル替わる短命政権が4年程度は長持ちし安定した政策がうてるようになるような気がする。しかし、はたしてこの方法に耐えられる人物が存在するのだろうか。それが問題だ。

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曖昧な自民の公約原案

自民の次期衆院選のマニフェスト原案が公表された。原案の字面の裏を読むと、自衛隊は軍隊に格上げする、大阪維新の会の大阪都構想の後押しをする、法人だけを特別大甘に優遇する、消費税は当面10%アップとするがその後もっと大幅に上げる、現行の年金制度の改革は行わない、TPP交渉参加反対、原子力行政は10年間先送りする、と公約しようとしているように見える。これでは民主が壊滅する中で自民も民主の道連れになり第三極の圧勝になりそうだ。特に重要政策については、具体的に目標値や達成方法を明確にすべきだ。曖昧な表現こそが後の災いのもとになる。曖昧な表現しか出来ないのであればマニフェストから削除した方が良い。主張がまとまらず曖昧な表現しか出来ない党は、既に党としての態をなしていない。分裂して再出発し主張を明確にして選挙戦を戦うべきだ。国民に信を問うとはそういうことだと思う。

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バイオミミクリー

自然界で生きている動物や昆虫などの機能を観察し、それを人間が使用する機械や道具などに応用するバイオミミクリーが注目されている。野生ゴボウの実が服に付くことにヒントを得て生まれたマジックテープは有名だがその他にも、カワセミのくちばしからヒントを得た空気抵抗が小さい新幹線の形状、てんとう虫の羽をまねした人工衛星の太陽電池パネル、カジキの肌を参考にした競泳用水着、トンボの羽の構造を利用した空気抵抗の低いエアコンのファン等々色々ある。自然は賢く極めて長い時間をかけて洗練された形状機能を創り出してきている。自然は水が高きから低きに流れるように常に省エネを目指している。この省エネ時代に自然を手本に習わない手はない。自然の法則に反した原発の放射能汚染事故は天に唾をはいた結果かもしれない。これから自然に学ぶ時代が始まることを願いたい。

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花見雑感

この10年近くは毎年春には花見に出かけている。今日は例年通り近所では有名な桜の名所に行ってみた。川沿いの両岸にソメイヨシノやヤエザクラが500本ほどの桜並木がある。残念ながら桜は五分咲き、インターネット情報では七分咲きと言っていたのに。しかし五分咲きなので散った花びらは皆無でかえって桜の若い勢いを感じることが出来た。ちょっと前までこの川はドブ川で若干異臭を放っていたが、今では水も澄み始め文化程度が進んでいることを肌で、いや鼻で感じることも出来た。昔のように宴会をする人達も出店も減ったことには少し寂しさを感じた。桜は華やかな方が良い。心を浮き浮きさせる効果がある。来年の花見は酔いつぶれる人が続出するような年になってほしいと思った。桜一つでも色々考えるものだ。

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拙速か巧遅か原発再稼働新基準

原発再稼働を判断する新基準検討の指示を受けた保安院がたった2日で作成した新基準を、野田らは4閣僚会議で大した検討もなく決定した。内容は今までの焼き直しで何ら新しいものはない。焼き直し案の、基準1は全電源喪失防止対策済、基準2はストレステストOK、基準3は免震重要棟等の計画の有無。これでは「巧遅」にもならない。新聞では「たった2日で作成を」を「拙速」といっているが、内容は拙速でもなく反対の巧遅でもなく中途半端。拙速はいつも必ず悪いという訳ではない。緊急時は拙速が極めて重要になる。そもそも事故が起きてからの安全対策の大きさ深さは、事故が起きてからの時間に比例するのが常識だ。今回の新基準が原発事故後の3~6か月後に策定されていたならば拙速ではあるが、タイムリーで適切な措置であり原発への不安を若干でも和らげたに違いない。しかし最早1年を経過している。今更こんな巧遅にもならない半端な基準が認められる訳がない。1年経過後の基準案であれば、事故防止のための防波堤の建設は着工済み、万一事故が発生した場合の免震棟建設着工済やベント基準や放射能汚染拡散防止対策案が示されていなければならないはずだ。野田らがやるべきことは、手前味噌で新基準を作り手前勝手に政治判断することではない。まず1年経過したことを十分認識し、事故防止だけでなく事故発生後の対策も含めた安全基準案を作成し一定期間国民に提示し議論を重ねた後に、国民の意見と日本の経済とを考慮して政治判断すべきものだ。緊急時の報告や応急安全対策は「拙速」でも行うことが重要だが菅は理解していなかった。菅を引き継いだ野田も1年遅れを認識出来ず「巧遅」にもならない安全基準を決定してしまった。政治家にとって時間軸の認識の欠如は命取りになることが証明されようとしている。

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無知の知or無恥の痴

参院予算委員会で自民の山本が田中防衛相の「無知の罪」を問い質したのに対し、野田は「無知の知、という言葉もある」と田中を庇った。「無知の罪」とは、無知そのものが罪であり知らなかったでは済まされないということ。「無知の知」とは、真の知に至る出発点は無知を自覚することにあるというソクラテスの考え方。自民の「無知の罪」攻撃は国会を空虚なものにするのでもうやめた方が良い。一方野田の「無知の知」答弁は間違っている。田中は当選5回のベテランだ。しかも2009年には参院外交防衛委員長を務めた経験もある。決して「無知の知」ではなく「無知の罪」そのものだ。辞書によると「無恥」とは恥を恥じとも思わず平気なこと、「痴」とは愚かなこと。野田は口では「無知の知」と言いながら心の中では「田中は無恥の痴だ」と呟いていたのかもしれない。政治家は二枚舌の達人に違いない。

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レバ刺し販売禁止令

ユッケに続きレバ刺しも過剰規制することになったらしい。焼肉酒家えびすの特異的な食中毒事件を発端に厚労省が生肉禁止令の悪乗りをしている。レバ刺し食中毒は年間10件程度しか発生はしていない。この程度の食中毒は注意を呼びかけるだけで十分。なにも懲役刑まで設定する必要はない。責任逃れを信条とする官僚らしい典型的な過剰反応だ。何故このような過剰反応になるのかを考えてみた。どうも元凶は厚労省の薬事・食品衛生審議会のメンバーにありそうだ。名簿を見ると医学部や薬学部の大学教授が殆んどで、これでは何とか生きながらえたバイ菌でも立ち向かえそうにもない。薬の専門家が食品衛生を取り扱うこと自体が間違っている。歪な専門家の集まりは日本の食文化を壊してしまう。食品衛生を検討するメンバーには、食品衛生の専門家や業者や消費者の参加が必要だ。元々審議会というものは、官僚の都合の良いように結論付けるメンバーを官僚自身が選択しお墨付きを貰うシステムになっている。先生諸氏、もし審議会のメンバーに選ばれたら「私は操を捨てました」と自覚すべきだろう。

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野口英世vs二宮尊徳

ミレニアムを記念し小渕首相の発案で2000年に生まれた2千円札が9年連続で製造枚数ゼロとのこと。表は守礼門、裏は源氏物語絵巻の2千円札は使い勝手が悪いので当然だと思う。お釣りで貰ったら直ぐ使ってしまうのが習慣になっている。お札と言えば、千円札の野口英世には相当違和感を覚える。自分が子供の頃に尊敬すべき人と言われていたのは野口英世と二宮尊徳だった。ところが「生物と無生物のあいだ:福岡伸一:講談社現代新書」を読んで驚いた。野口英世はノーベル賞に3回も候補になった人物ではあるが、科学上の偉人とはかけ離れているらしい。本書によると、野口は梅毒、ポリオ、狂犬病、トラコーマ、黄熱病について顕微鏡観察による多くの論文を発表したが、そのほとんどは当時では顕微鏡観察では不可能なウイルスによるものであり、今では研究成果としては世界的に認められていないものとのこと。事の真贋は分からないが限りなくニセ科学者に近いと思われる。しかしどういう訳か千円札の肖像となり今も生きている。一方かつて1円札だった二宮尊徳は可哀そうだ。昔は小学校の校庭の片隅には必ずあった。子供心に金次郎の像を見ながら勉強しなくては、と思ったものだ。ところが最近の先生方は、金次郎は「ながら族」の典型で、かつ道路交通上危険という考えで、金次郎像の撤去が進んでいるらしい。昔の教えを教えとして斟酌することも出来ずに、現代風に裁いてしまう教育界の軽薄さは如何なものかと思う。昔は正しいと思われても間違いが分かればそれを正すのが科学だと思う。正しいか間違いかは分からないが、取りあえず風潮には乗っておこう、というのが政治教育の世界らしい。残念。

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爆弾低気圧の通過

先程より急に風雨が激しくなってきた。関東地方ではこれから「爆弾低気圧」が通過する。「爆弾」とは穏やかではないが言い得て妙。今夜には半径約800キロの広い範囲で風速15メートル以上の風が吹く見通しで、台風に当てはめると「超大型」に匹敵するとのこと。悪天候により飛行機の欠航や鉄道の運休が相次いでいる。被害最小で早く過ぎ去ってほしいものだ。ついでに春の嵐が「決められない政治」も吹き飛ばしてくれるとよい。4月に入りテレビニュースの顔ぶれも替わり新鮮な装いを感じる。桜のつぼみも春の嵐が去った後の出番を待っている。春はもうすぐそこまで来ている。

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高校の座席

今から半世紀近く前の高校時代の教室の座席の話。一人掛けの机が8列×7番あり、1列1番から出席番号順に着席し、そして週毎に列が横に移動していく基本ルールだった。例外も認められ自分は近眼だったのでいつも希望通り1番前の席だった。1番前の席は目立つようで目立たない穴場だ。周りが気にならず授業に集中できた。成績もまあまあだったし会社人生もまあまあであった。どういう訳か後ろの方の席には悪がきが揃っていた。授業中に教室を抜け出しいつも早弁をする連中だった。ところが今になって振り返ると、教室を抜け出し早弁をしていた連中が社会では社長や役員となり出世している。社会に役立つ人作りの教育とは、決して勉強することだけではなく、犠牲を恐れることなく自分の思いを実行に移す行動力を培うことにもある。こんなことを60歳過ぎてから高校の座席が教えてくれた。

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ブラフ政治の終焉

消費税増税には反対だから連立を解消すると意気込んだ亀井ではあったが、国民新党の総意は郵政法案を通すために連立を維持する意思を示した。野田は連立解消にノーと答え、残された幹事長らは亀井を説得中。亀井だけが浮いてしまった。しかも消費税増税反対で連立離脱宣言した亀井は、消費税増税にイエスの石原と新党の結成を目論んでいるという。この一連の騒動で分かったことがある。亀井のような旧領袖のブラフ政治が終焉を迎えたこと。野田が亀井にノーと言えるほど旧領袖の腕力が萎えてしまったこと。国民新党の輩には亀井を捨ててでも権力は魅力的なこと。反面全く理解出来ないこともある。亀井の行動だ。消費税増税反対で連立離脱し、消費税増税派の石原新党の結成に参加するという。常人では理解不能だ。しかしたった一つだけ正解がありそうだ。今日は4月1日。エイプリルフール。亀井は今日一日の特異日を有効に活用すると救われるかもしれない。いや亀井がエイプリルフールだと言い訳すれば、国民からバーカと蔑まされるだけだろう。旧政治の垢は早く流れ去ってしまうのが日本のためだ。亀井にはリタイアだけが喝采を浴びる残された道に違いない。実現すれば民主政権の数少ない功績にはなるはずだ。

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