和食を無形文化遺産に

年を取ると脂っこい食事を避けるようになり和食になりがちになりつつある。先月政府は和食をユネスコに無形文化遺産登録の提案をした。世界的にも自国の食文化を無形文化遺産として登録する動きがあり、フランス美食術、地中海料理、メキシコ、トルコの伝統料理が既に登録されているらしい。和食は、新鮮な山海の幸、食材の味の引き出し方、栄養バランス、脂少なめで肥満防止、美しい盛り付け、季節感に優れている。先日韓国の農林水産食品省はソウル大学経営研究所が開発した「韓国料理の世界化指数」を用いて世界12カ国の料理についてアンケート調査をした結果、イタリア、日本がAランクで、フランス、中国、タイの3カ国はBランクに、韓国からインドまでの6カ国はCランクに評価されたとのこと。その世界化指数は、料理(味、盛り付け)イメージ(大衆的、高級感、創造的)価格(価格に対する品質)サービス(服装、態度)レストラン(食材、規模、雰囲気)などで算出される。料理の味だけでなく、食事としてのオーバーオールで評価するところが優れている。和食は既に健康食としても世界各国に広がって人気を得ているが、これを契機に日本文化への理解、広がりも進むと良いと思う。