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31日 12月 2018
大晦日のテレビ番組といえば10大ニュースか歌番組が定番だ。30年くらい前はNHKの紅白歌合戦が楽しみだった。その年に流行った歌が惜しげ無く次々と出てくる。見入ったものだ。一方民間では懐かしの歌謡曲も放送されていた。余りにも古くさく、こんな番組を見ている人がいるのだろうかと思っていた。今日は久々に長々と歌番組を見続けた。TV東京「年忘れにっぽんの歌」とNHK「紅白歌合戦」。「年忘れにっぽんの歌」は良かった。若い頃カラオケで歌った曲も多いし、歌えなくても口ずさめる曲が殆どだ。でも歌手たちは年老いて声は出ないし、音程も狂う。音楽番組としての質は低いが、聞き手にはそれを補う思いやりがある。そこも良い。一方「紅白歌合戦」は疲れた。初めて聞く曲が殆どで、テンポも速く動きも激しい。標準語とはかけ離れたイントネーションで、まるでジェットコースターに乗っているようだ。画面の動きも急で乗り物酔いになりそうな気分だった。もうついて行けない。そこで思った。自分は此岸から彼岸に来てしまったのだろうかと。いやいや彼岸などとは畏れ多い。単に時代について行けなくなったことを実感しただけなのかもしれない。
30日 12月 2018
米国抜きのTPP11が今日発効した。加盟国全体で99%の品目の関税が最終的に撤廃される。投資や知的財産権保護など高水準のルールも定められた。マスコミは、5億人超の巨大な自由貿易圏が誕生したと好意的だ。振り返ってみると、2010年に菅首相がTPPへの参加検討を表明した。2012年の衆院選で自民は聖域に拘りTPP交渉参加に反対との公約を掲げた。でも、2013年に安倍首相はTPP交渉に参加を表明し、甘利が担当することになった。だが交渉内容は秘密で全面黒塗りの文書が公開された。2016年に署名式が行われ、国会で締結が承認された。TPPの大筋の締結内容は文書で公表されているが、果たして実際にどのような事が起きるのかを知る人は殆どいそうもない。政府も積極的で丁寧な説明はしていない。自分も含め殆どの国民は未だに闇の中にいる。発効日の今日こそマスコミはデメリットを具体的に総括すべきだったと思う。
29日 12月 2018
2019年元旦からゴルフルールが大きく変わる。人工物の障害を避けるドロップは2クラブレングス以内から1になる。選手がスタンスを取り始めた時に、キャディが後方に立つと2打罰になる。ハザード内のルースインペディメントを取り除いたりソールしてもOK。バンカー内でのアンプレヤブルは2打罰でバンカー外にドロップ出来る。旗竿とカップに挟まった場合一部でもボールがカップ面より下に入っていればカップイン。旗竿を挿したままパットして旗竿に当たってもOK。ホールから最も遠い球を先にプレーする決まりだったが、準備出来たプレーヤーから打てることになった。ボールの探索時間は5分から3分に短縮。球を何回打とうがホールに入れなければならなかったが、1ホール当たりの最大スコアが設定出来るようになりギブアップが認められるようになった。グリーンのスパイクマークなどが修復出来るようになった。偶然ならボールが動いても問題なし。打ったボールが自分に当たっても無罰に。プロゴルファーは徹底的に頭にたたき込む必要がある。さて、ボールが何処に飛ぶか分からない自分には、ギブアップの効果しかない。まさか、プロでギブアップする選手がいるとは思えない。
28日 12月 2018
来年秋の茨城国体に合わせて文化プログラムとしてeスポーツが加わることになったとのこと。サッカーゲーム「ウイニングイレブン」と人気パズルゲーム「ぷよぷよ」とプレイステーションのレーシングゲーム「グランツーリスモ」。茨城県は、県の新しい文化としてeスポーツの定着と発展を目指すためと、集客率アップのためだと言う。だが、国体とeスポーツは全く別の世界だ。客集めのためeスポーツを導入するのは邪道と言える。そもそも、国体は戦後国民の体力増強と、全国各地にスポーツ施設を充実させるために設けられた大会だ。会場は各県持ち回りで、戦後72年が経過したのでもうすぐ2周する。既に各県には立派なスポーツ施設が出来ている。指導者も育ち、既に当初の目的は達成している。しかも、開催県が必ず天皇杯を獲得仕組みになっている。スポーツ屋の稼ぎ場になってしまっている。全国大会と言っても、なんちゃって競技大会なのだ。eスポーツの導入は最後の悪足掻きに映る。県は真のスポーツマン育成に注力すべきだと思う。
27日 12月 2018
日本が国際捕鯨委員会IWCを脱退したことについて考えてみた。IWCは絶対に捕鯨を認めない国が48カ国で、持続可能な捕鯨を認める国が41カ国なので、捕鯨禁止がIWCの総意という訳ではない。しかし哲学的論争なので収まるとことが無い。だからといって、脱退して我を通すのは如何なものかと思う。捕鯨はIWCを脱退してまで必要なものなのだろうか。脱退後大量の鯨を捕っても売れるはずがない。捕鯨会社は赤字を背負い税金の補助を受けることになるだけだろう。では何故捕鯨に拘るのだろうか。狙いは他にあるのかもしれない。例えば、トランプの後を追った安部の日本ファースト主義の表明かもしれない。脱退すれば、日本は領海と排他的経済水域の捕鯨を自由に行うことが出来る。水産物も鉱物も資源豊かな排他的経済水域は「日本の勝手放題だ」という意思表示とも受け取れる。トランプの出現で国際協調の足並みが崩れ、世界は大混乱しているが、今度は日本が火に油を注いでいる。国際協調の優等生だった日本が変わったのだから、これを機に、世界は一気に自国ファースト主義に転換するかもしれない。IWC脱退は、世界にとって「蟻の一穴」になる恐れは十分にありそうだ。
26日 12月 2018
民間の調査によると「将来伴侶を介護したいか?」の質問に対し、したいと答えた夫は5割、妻は3割だったとか。反対に「介護したくない」は男性5%に対し女性15%だったから、間違いなく妻は夫の介護などマッピラということのようだ。介護現場では女性の介護士の数が圧倒的に多いから、調査結果に意外性を感じた。裏返せば意外なほど夫は妻に嫌われているという証なのだろう。そう言えば、30年近く前の流行語大賞は「濡れ落ち葉」だった。定年後の夫が妻に付きまとう様子を指していた。それより以前は「粗大ゴミ」とか「産業廃棄物」と言われていた。と言うことは、粗大ゴミから濡れ落ち葉に格上げされ、そして今では夫を介護したい妻が3割にも増えたということだ。この調査結果は「妻は冷たい」と見るべきではなく「温かい妻が増えた」と読むべきだと思う。更に深読みすると、妻を介護したい夫が5割もいるのは革命的だ。昔であれば、夫が妻を介護するなど考えられなかった。夫は妻以上に環境に順応しているようだ。
25日 12月 2018
今年の漢字は「災」に決まった。選ばれた理由は、天災が多く発生したこと、防災意識が高まったこと、スポーツ界のパワハラや財務省決裁文書改ざんなどの人災が多発したことだという。安部首相は「転」を選んだ。日ロ関係の動きを取り上げた手前味噌だ。一国の首相としては視野が狭すぎると思う。理由は違うが、自分も「転」を選んだ。今年ほど一流企業の醜聞が流れた年は無い。去年の神戸製鋼所、三菱マテリアル、東レを皮切りに、今年はスバル、日産、カヤバ、ヤマハ発動機、日立化成が続いた。それぞれ日本の技術を代表する大企業だ。自分は「転」を「ころぶ」と読んだ。技術を売りにした企業が、技術を蔑ろにして、欠陥をウソで塗りつぶした。でも技術・品質はウソをつかないし隠せない。やがてはバレるものだ。宗教の宗旨替えを「ころぶ」という。技術信仰の日本企業が技術の重さに「ころんだ」年と言えそうだ。
24日 12月 2018
大阪メトロの駅大改造計画が批判を浴びている。街を活性化させるため「新しい地下空間をつくる」のが目的だという。御堂筋線などの15駅をリニューアルするとしてイメージ図を公開した。心斎橋駅のイメージ図を見て驚いた。現在の心斎橋駅は天井がタイル張りのアーチ型でシャンデリアみたいな照明器具が付いている。なんともレトロな雰囲気を醸し出している。それを安っぽくてケバケバしたプリント柄にするという。これで街が活性化するとでも考えているのだろうか。目がチカチカして眼球が痙攣することが活性化とでも思っているのだろうか。いくら派手好きな大阪人といえども、このデザインには抵抗があるだろう。一方この計画に反対する人は「古びて、色あせた駅は大阪市民とともに重ねてきた年月を象徴する色だから残せ」と言うが、これも少し違うと思う。関東人には、あの薄暗さは気味が悪い。リニューアルしてイメージを変えるのではなく、開業当時の姿を残しリフレッシュすべきだと思う。昔の輝きのある駅を取り戻すことが活性化に繋がるはずだ。
23日 12月 2018
今日は誕生日。自分には2つの誕生日がある。その成り行きは「2つの誕生日」に書いた通りだが、今では12月23日が気に入っている。30年前に明仁皇子が天皇に即位し今日が祝日になった。あたかも、全国民がおめでとうと自分を祝福してくれているような気持ちになる。だが平成も今年が最後だ。来年からは祝福されないのかと思うと、少し寂しさを感じる。東京タワーも今日が誕生日だ。昭和の30年と平成の30年を経て還暦を迎えた。今日は東京タワーも赤いチャンチャンコを纏っているようだ。東京タワーが開業した時、自分は小学6年生で品川に住んでいた。当時の生活はまさに映画のALWAYS三丁目の夕日状態だった。当時の鉄骨はもっと華奢だったように思う。年々重い荷物を背負わされて逞しくなったようにも思う。東京スカイツリーが出来て、テレビがアナログからデジタルに替わると共に、東京タワーはテレビから引退し、ラジオだけが残っている。でも未だに東京スカイツリーのバックアップの役目も担っている。高さ250メートルの展望台は今年の春にリニューアルしたばかりで、今もなお国内外の観光客らの人気を集めているという。東京タワーのパワーが、自分を元気付けているようにも感じる。
22日 12月 2018
政府が国際捕鯨委員会IWCを脱退し、約30年ぶりの商業捕鯨再開にかじを切った。だが日本の捕鯨には謎が多い。IWCは「鯨がかわいそう」という意見が主流だが、一方日本は「古来の食文化を守るため」と主張している。未来永劫意見が噛み合うはずがない。では鯨は今も日本の食文化なのだろうか。売り上げは50億円程度で年々減少しており、10億円くらいが税金で補填されている。最早産業としては成立していない。だから日本の食文化とは言えない。日本の捕鯨には二つある。南極海と近海だ。国内で見ると、地場産業である千葉の槌鯨は南極海の鯨に圧倒され廃業に追いやられている。でもIWCは地場の捕鯨ではなく南極海の鯨を問題にしている。南極海の鯨が無くなれば地場産業は生き延びるのだ。しかも、日本がIWCを脱退すると、日本は南極海での捕鯨が出来なくなるという。???が続く。支離滅裂で意味不明。少なくとも、言えることは自民捕鯨議連は日本鯨類研究所のために動いている。一方日本鯨類研究所は自民捕鯨議連の議員たちに税金経由で献金をしている。鯨に限らず、献金はこの種の構図になっている。持ちつ持たれつ。無くならないはずだ。○○議員連合は何処の世界にもある。全ての○○議員連合の名簿が欲しいと思う。公表されれば選挙の投票先が激変する。そう思うのは自分だけなのだろうか。

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