「目詰まり」犯人説では解決しない

イラン戦争でナフサ不足が深刻になり、プラスチック製の資材や医療機器、食品包装、ゴム製品などの業界で「物が手に入らない」という悲鳴が上がっている。カルビーは「ナフサ」を原料とするインクの調達が不安定になったため「ポテトチップス」のパッケージを白黒に変更する方針を打ち出した。医療現場では必需品のプラ手袋が入手困難だという。街からはゴミ袋が消えた。高市は、ナフサは半年間確保されており、物が手に入らないのは「目詰まりだ」と断言した。佐藤官房副長官も鈴木農水相もスズメのように口を揃えて「目詰まりだ」と言い張っている。本当に目詰まりだけの問題なのだろうか?常識的に考えても、ナフサが3~4割減れば、川下も同じ影響を受けるのは当たり前だ。しかも、供給にタイムラグが生じるのは自明の理だ。高市による「目詰まり」犯人説は、明らかに間違っている。「目詰まり」犯人説は、問題解決を先送りするだけだ。政府は、コメ問題で間違えた経験を、再度繰り返そうとしている。政治のすべきことは、問題を先送りすることではない。一時的に苦痛を味わおうとも、根本を解決することこそ政治なのだというのに。