日本の医師数は過去最多であるのに、現実では医師不足が続いている。自分は、リスクの高い外科が減る一方で、高収入の美容整形科が増えているからだと思っていた。ところが、それだけでもないようだ。先月、財政制度等審議会の分科会が、大学医学部の定員について「大胆な削減に踏み切るべきだ」と提言した。人口減少に伴い、医師の数は過剰になる。小規模な診療所が多く、医療人材を効率的に活かせていない。人口当たりの医師数は2029年から2032年の間に需給が均衡し、その後は過剰になる、と。医師の生産性が低いのだと主張している。でも、それを鵜呑みにして良いのだろうか。近年医療の専門分業化が激しく進んでいる。大病院に行くと、○○科が多すぎて何科に行って良いのか分らなくなる。医師数が少なく感じるのは細分化が進んでいる所為だ。医師個人が狭い専門領域に閉じこもって、医師資格本来の実力が発揮出来ていないのだ。テレビドラマ「19番目のカルテ」で講演した松本潤を思い出す。でも、思い出すのは松本潤ではない。松本潤が演じた19番目のカルテを出す総合医という医者なのだ。医学生は、専門医ではなく、まず総合医を目指すべきだと思う。勿論、教授陣も政府も総合医の育成に励むべきものだと強く思う。
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