サブ10とサブ2

人類の夢「マラソン2時間切り」が実現した。ケニアのセバスチャン・サウェ選手が第46回ロンドンマラソンで1時間59分30秒を記録し優勝したのだ。マラソンは42.195km。優勝タイムで割ると、何と100mを17秒で走る計算だ。でも、サウェ選手の記録は偶々出たものではない。サウェ選手は、22年のダイヤモンドリーグの1時間走で21,250mのケニア記録を樹立し、一躍注目されるようになった。22年から23年にかけては各地のハーフマラソンで優勝を重ね、23年の世界ロードランニング選手権で金メダルを獲得。マラソンでは24年のバルセロナで2時間2分05秒をマークし鮮烈なデビューを飾ると、前回のロンドンでは2時間2分27秒、25年9月のベルリンでは2時間2分16秒と、3戦連続で2時間2分台を記録。「マラソン2時間切り」に最も近いランナーと目されていた。レースが動いたのは30km。一気にペースを引き上げ、前半のハーフは1時間0分29秒だが、後半は59分01秒と、圧倒的なネガティブスプリットで歴史的快挙を成し遂げたのだ。以前市民ランナーの川内選手がサブ10に拘っていたことを思い出す。サブ10とは、2時間10分以下のタイムといこと。サウェ選手は、何とサブ2を達成したのだ。畏るべし。