修学旅行が無くなった韓国の小学校

韓国では、小学校の修学旅行が無くなってしまったとのこと。修学旅行は、今まで行ったことの無い場所で新しい体験をするだけでなく、集団で行動しながら社会のルールを学んだり、予測できない出来事を友達と乗り越えたりといった、学校教育の重要な要素になっている。事の発端は、4年前修学旅行中に児童がバスにはねられ、引率した担任教師が有罪判決を受けたことだ。別の死亡事故でも引率教師2人に禁錮刑の執行猶予付き判決が下された。教育現場では、もはや事故の個別事情よりも「教師が処罰される」という判例の蓄積が強く意識されているのだ。教師にとっては、行かなければ事故は起きない。事故が起きなければ、訴えられることもない。子供の経験よりもまず自分を守る、ということになる。だからといって、教師だけを責める訳にもいかない。教育活動における事故の最終責任は本来であれば、学校、教育庁、制度設計といった複数のレイヤーで分散されるべきものであるが、韓国社会では現場の一教師に収束させたのである。責任を一点に集中させる韓国の国民性と言える。いま韓国の司法制度が問われている。