媚び or 戦略

トランプ・高市による日米首脳会談への評価が、日本と欧米では正反対で対照的だ。日本では、高市のハイになった言動は「媚び過ぎで不愉快」という違和感や「一国の首脳としての品位を欠く」という批判が多かった。一方米国では「媚び」ではなく、相手の性格と力関係を踏まえた戦略として受け止められている。トランプの真珠湾ジョークについては、日本では高市が言葉を返さなかったことが対等性を守れなかったと映ったが、米国ではトランプの品の無さが恥ずかしいと批判された。高市は結果的にこの挑発に乗らず、感情的な対立を避けた。この対応は、米国の文脈では「相手のゲームに巻き込まれなかった」という意味で、うまく切り抜けたという評価につながった。これまで日本の外交は、曖昧さや慎重さゆえに「本音が見えない」と受け取られることが多かった。でも今回は、高市がトランプに対して明確な賞賛と好意を示し、関係構築の意思を可視化した。短期的に見れば、高市首相は大きな失点を避け、トランプからの好感を得たという意味で、一定の成果を上げたと言えるかもしれない。しかし、所詮交渉の主導権は依然として米国にあるという冷徹な現実は変わらない。