イランでイスラム共和体制の治安維持に関わってきた軍事組織が、イスラム革命防衛隊IRGCだ。その最高指揮官であるアリ・ハメネイが米イスラエルに殺害され、後継に息子のモジタバ・ハメネイが選ばれた。IRGCの創設者で、現在は米国に亡命しているモフセン・サゼガラが、現IRGCについて仏誌フィガロ・マガジンで語っている。当初IRGCはイランを守るため組織された。8年間の対イラク戦争で活躍した。だが、その後変質し腐敗していった。IRGCの推定人員数は18万人で、半数は他にいい仕事が見つからない輩で、残りの半数が政治色やイデオロギー色が強い人だ。今のIRGCは7つの頭を持った竜に似ている。KGBのような諜報機関、ミサイルに特化した部門、核・原子力に特化した部門、通常戦力の部門、商業活動や企業経営を手掛ける部門、ドラッグの生産と売買に関わっている組織もある。それぞれの頭が独立して動いている。最高指導者に直属する10%の層が汚職に手を染めていて、イラン市民の殺戮に関与している。独裁制に加担することで、自分たちの利権を守ろうとしているのだ。イランでは、反体制派の圧倒的多数が、民主主義、政教分離、人権、近代社会との協調を掲げている。イスラム共和体制が続くかぎり、経済や社会、文化、環境、エネルギーの問題がどれも解決しないと確信している。イスラム共和体制の基盤である「法学者による統治」にNOを突きつけている。
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