英The Economist3月7日号のカバーストーリーはA war without a strategy(戦略なき戦争)だ。トランプは口では「戦争嫌い」とは言うが、シリア、ベネズエラ、イランと攻撃を仕掛けている。そして法則がある。短期的視野で即興的に決断する。専門家の意見を聞かず、地域の特殊性や歴史も考慮しない。国内世論や支持基盤である「MAGA派」の意見もさほど気にしていない。「安全に勝てる機会」は逃さず、軍事的成果は大いに誇る。空爆が主体で、地上軍投入などリスクの高い作戦は論外である。景気と株価に影響しない範囲で実施する。いざとなったらTACOる。一方、米軍はパウエル国務長官の「軍事ドクトリン4カ条」を開戦時の心得として重視している。そのパウエル4カ条とは、明確な目的、国民的同意、圧倒的な兵力、出口戦略だ。この4カ条を満たしておけば、兵士たちは後顧の憂いなく戦えるというものだ。でも、トランプはパウエル4カ条から完全に外れている。トランプは、戦争さえもを交渉道具とみなしているのだ。もうそろそろ米軍も声を挙げトランプのTACOを引き出す時だと思うのだが。
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