田中俊一初代規制委員長が原発の虚構を語っている。世界一厳しいとされる原子力規制委員会の審査をクリアした原発の再稼働が進み、原子力への回帰が強まっているが、田中元委員長は「原発への信頼は回復していない。規制の問題ではなく、電力会社の経営者の問題だ」と言う。東電は、審査をクリアした柏崎刈羽原発で安全上重要なテロ対策の不備を起こし、中部電力浜岡原発では、審査の根幹になる地震動のデータを不正に操作していたことが発覚した。更に田中元委員長は「信頼が得られていないのは、不祥事だけが理由ではない。原発を使い続けることに国民的なコンセンサスがないためだ」と言う。「もんじゅは技術上ギブアップになり、核サイクルは破綻している。ところが、政府は開発の旗を降ろさず、革新軽水炉や高温ガス炉、核融合などの研究開発も進めると言う」と嘆いている。更に田中元委員長は「原子力には、信ずればできるという非科学的な考え方がある」と指摘する。政府と東電は、福島第1原発の廃炉を「最長40年で完了」という目標を立てている。だが、福島第1には880tの溶け落ちた燃料デブリがある。しかし取り出せたのは0.9gだ。エネルギー政策も廃炉も、逃げられない問題なんだから、もう一度整理して議論すべきだと力説している。田中元委員長の主張は小学生でも分るのに、何故政府には分らないのだろうか?
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