トランプ大統領がAI企業Anthropicを「サプライ・チェーン・リスクがある会社」に指定した。「サプライ・チェーン・リスクがある会社」とは、以前中国Huaweiに与えたのと同じ強力な行政措置だ。ペンタゴン自身による使用だけでなく、ペンタゴンに軍事品を納入する数千の会社にAnthropicのAIの使用を禁ずる多大な影響力を持つ命令だ。ペンタゴンは今後AnthropicのライバルであるOpenAIと契約するという。そこでAnthropicとOpenAIの違いが気になった。AnthropicとOpenAIは、共にAIによる「武器の自動操縦」と「米国国内の人々の監視」には反対する立場を表明している。一方ペンタゴンはより自由度の高い条件である「法に基づいたAIの活用に限定する」という文言を契約に入れることを求めている。この文言についてAnthropicはNOと言い決裂し、OpenAIはYESと言い契約を結んだという。AnthropicはAIの安全性を重視しており、法律は政治状況でいかようにでも変更できるため「法に基づいたAIの活用」では線引きが不十分と判断したのだ。片やOpenAIは、必要以上の制限を加えることは技術の進歩を妨げることだという姿勢を貫いて来たので、ペンタゴンが提示した文言で十分だと判断したようだ。今後、軍事活動はAI企業で働く人たちの意思によって大きく影響を受ける時代になってしまうのだ。それにしても、トランプのAnthropicへの措置はやり過ぎだ。
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