雪下ろしあれこれ

雪下ろし中の人身事故が多発している。北海道では、雪に関連した事故で5人が死亡し、104人が重軽傷を負っている。テレビでは、命綱が必須とか、二人作業でとか、呼び掛けている。雪下ろしをしなければ、家が壊れてしまうと認識されているからだ。あまり雪が降らない関東に住んでいると、寒冷地の雪下ろしは過酷なルーチン作業だと熟々思う。ところが、千葉隆弘北大教授によると、北海道の住宅はそもそも雪下ろしを前提にしていないと言う。道内の6割から8割の住宅は、1980年代以降に設計されていて、雪を自然に融かす「無落雪屋根」が主流で、そもそも雪下ろしをする必要がないとのこと。全く雪を下ろす必要が無いので命綱を設置する装置も無いのに、その家で危険な状態で雪下ろしが行われているのが実態とのこと。千葉教授は「北海道は金属板の屋根が大半を占めている。水たまりのようになると大変滑りやすい、屋根に上がるのは危険。建物に被害を及ぼすほどの重さではない」と呼び掛けている。一方マスコミは、従来の概念的な注意を呼び掛けている。もっと実態に即した報道が必要だと思う。