最近、人の名前がなかなか思い出せないことが多くなってきた。顔は浮かんでくるのに、名前は出てこない。思い出すのに丸2日掛かることもある。長年「記憶の仕組み」について研究を重ねてきた苧阪満里子阪大名誉教授によると、記憶力が衰えたのではなく、ワーキングメモリの衰えだと言う。ワーキングメモリは目標に向かって必要な情報を覚えておくもので、容量はわりと小さい。短い間だけれども行動を達成するまで保持しなければいけないものという。目標行動をスムーズに行うには、行動と記憶の二重課題ができなければならないのだ。ワーキングメモリを鍛えるには、読書、会話、描画が有効とのこと。そして一番大切なことは「毎日を楽しむこと」だと指摘する。楽しい、うれしい気持ちはドーパミンを増やし、脳の機能を高めるからだ。だから、会話も、読書も、絵を描くことも、楽しんで行くことがワーキングメモリの衰えを防止するという。高齢者の一般的な記憶力は衰えないとの指摘が心強く感じた。
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