日本には、軽度認知障害を含め認知症が1千万人もいる。その半分が認知症で、認知症の7割をアルツハイマー型が占めている。現在、認知症の検査には、陽電子放射断層撮影装置PETと脳脊髄液を使う方法がある。PETは専用の大型機械で脳の画像を撮影して判定するが、検査費用が10万円と高額。脳脊髄液は局部麻酔が必要で、身体的な負担が高い。最近注目されているのが血液検査だ。採血だけで済み、費用も身体的負担も抑えられる。国内で先行するシスメックスに続き、富士レビオがこのほど承認申請した。スイスのロシュ系も承認を目指す。血液検査では認知症の原因物質となる「アミロイドβ」や「タウ」というたんぱく質の量や比率から、脳へのアミロイドの蓄積度合いを判定する。そのうえで、患者に合った治療薬の投与方針などを決めることになる。血液検査が主流になれば、人間ドックや健康診断などでも利用しやすくなる。認知症を早期発見できれば、生活習慣の改善や運動療法を通じた対応も可能になる。早期の実用化を願いたいものだ。
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