採用活動の変貌

この数年、就職活動の様相が変わってきた。インターンシップがすっかり定着し、通年採用の企業も増えてきた。ところが、インターンシップを止める企業が現れた。三菱地所だ。狙いは学生の負担軽減にあるという。インターンシップを通じた早期の人材囲い込みが進む中で、学生が学業や課外活動に注力できる時間が減っている点を問題視したのだ。同時に、狭き門のインターンシップ選考に落選した4割が本選考にエントリーしなかったという反作用があったためだという。ソフトバンクはもっと先進的だ。ソフトバンクは早くから「No.1採用」という仕組みを導入した。誰にも負けないナンバーワンの実績と、それに至るまでの努力のプロセスを評価して採用するということだ。去年からは志望動機や自己PRを書き込むエントリーシートを廃止し、動画を提出してもらう形式に変更した。AIの普及によってエントリーシートが均質化し、動画の方が応募者自身の人物像が分かりやすいと判断したからだ。時代は、エントリーシートで篩い落とす方式から、出る杭を見極める方式へと進化しているようだ。