勝つのが先か、育てるのが先か

今年の全国高校駅伝男子は、学法石川が2時間0分36秒の大会新記録で初優勝を飾った。大牟田から集団転校した鳥取城北は4位に入った。学法石川の1区増子陽太は日本人最高記録を大幅に更新した。1区の2位は西脇工の新妻遼己で、3位は鳥取城北の本田桜二郎だった。増子だけじゃない、1区の上位陣はすべて早大に進学するという。昨年の全国高校駅伝の1区と3区で区間賞を取った八千代松陰の鈴木琉胤と佐久長聖の佐々木哲も今年4月早大に入学している。早大が全国高校駅伝の超優秀選手を丸ごとかっさらってしまうのだ。早大という力ずくのネームバリューが幅を利かせている。早大のえげつなさに辟易してしまう。高校駅伝界は大牟田の問題もあった。駅伝は、高校だけでなく大学も含め、歪な状態にある。駅伝というスポーツが、過度に学校宣伝化のネタに使われはじめている。いま勝つのが先か、育てるのが先か問われている。