お米券(2)

高市政権は物価対策として補正予算で「お米券」発行に4000億円を充てるという。鈴木農水相が狙っている「お米券」の目的は一体何なのだろうか。備蓄米の大量放出と輸入米の流入、収穫量の多さが相まって、コメの在庫量がかつてなく増えている。売値はむしろ上がっている。現在コメの先安観は業界で広く共有されている。JAと全米販は、高値で集めたコメを大量に抱えている。でも、高値では売れないし、在庫コストも膨らんでいる。そこで鈴木農水相は思いついた。「お米券」だ。JAが「お米券」でコメを高値で売り払うことが出来るようになる。さらに使用期限を付けるので短期で確実に捌ける。しかも、4000億円のうち460億円がJAに落ちることになる。何のことは無い。鈴木農水相はJAを救済しているだけなのだ。本来であれば、農水相は減反を廃止してコメ価格を下げるべきものだ。農水省とJAと農水族議員のトライアングルが壊れない限り、コメ騒動は果てしなく続きそうだ。