腹部超音波検査が最強の健康診断機器

「健康診断こそ、がん、脳卒中、糖尿病、腎不全など深刻な病気の芽を摘むことができる唯一の方法だ!」と主張する伊藤大介医師の著書「総合診療医が徹底解読 健康診断でここまでわかる:文春新書」が面白い。年間3万人もの患者を診察する中で、そう確信したという。汎用性、安全性、精度・信頼性、コストパフォーマンスなどの観点からオススメの検査の第1位は腹部超音波検査だと言う。肝臓は脂肪肝や肝硬変、肝臓がん、胆のうは胆石や胆のうポリープ、胆管は胆管がん、胆汁うっ滞による黄疸、腎臓は腎結石や尿管結石、慢性腎臓病、水腎症、腎がん、膵臓は膵炎、膵臓がん、脾臓は脾腫、膀胱は膀胱結石や膀胱がん、前立腺は前立腺がん、前立腺肥大、腹部大動脈は腹部大動脈瘤、子宮は子宮筋腫や子宮腺筋症、卵巣は卵巣のう腫が、ある程度は正確に、イメージとして把握することが出来るという。しかも、腹部超音波検査は操作も難しくなく、患者にとっても安全だ。問題は、画像から診断する能力。相当熟練が必要とのこと。いま流行りのAIに任せれば、最強の健康診断機器になりそうだ。