裁判員制度がスタートして16年が経った。当初一般市民には荷が重すぎると言われていた。過酷な現場を検証することは、裁判員にトラウマをもたらすからだ。しかし、ここ数年、刑事裁判の現場では、有罪・無罪の事実認定や量刑に影響を及ぼしかねない深刻な問題が起こっている。遺体や傷口、血のついた凶器の写真、犯行の映像などが、裁判員の心にトラウマを残す「刺激証拠」とされ、これをイラストで代用したり、モノクロ化したり、さらには証拠採用すらしないケースが増えているという。それを問題視し「刺激証拠のイラスト化 隠される真実」と題したシンポジウムが都内で開かれた。弁護士や法医学者からは、イラスト化は科学的正確性が保てない、真の証拠を見ないまま裁判をすることは、被告と被害者双方の人権侵害につながるとの声が挙がっている。罪を裁くには、たとえ裁判員がPTSDになろうとも真実を映し出す必要があると思う。結局、裁判員制度自体に問題があるのだと思う。良識の範囲で考えられる問題は裁判員制度に委ねれば良いが、殺人などの凶悪犯罪についてはプロの裁判官が判断すべきだと思う。
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