先月30日に行なわれたトランプ・習近平会談を終え、トランプは大成功だったと吹聴しているが、果たして本当だろうか?日経新聞は「米、自滅した対中貿易戦争/トランプ流に3つの失敗」と報道している。日経の言う「3つの失敗」とは、米国市場の力を過信した関税主義、同盟国にも高関税をかけたためによる中国包囲網作りの失敗、持久戦の中国に立ち向かえない米国の短期主義だ。特に、関税主義の失敗が顕著だ。中国は、トランプの一時145%という高関税の発動に対する報復として米国産大豆の輸入をストップした。中国は米国の大豆購入の大得意で2兆円も買ってくれていたのに、今年はゼロ。農家が悲鳴を挙げている。既に、中国は大豆購入先をブラジルやアルゼンチンに切り替えつつある。トランプ支持の農家が離れるのは目に見えている。トランプが最も見誤ったのはレアアースだ。トランプは、米国が世界GDPの25%を占める巨大市場を持つ背景を利用し、関税で押さえつけようとした。一方、レアアースは、市場規模60億ドルで世界GDPのわずか0.005%しかない。だが、その殆どを中国が支配している。ドローン、自動車、航空機、風力タービン、多くのエレクトロニクスおよび軍事装備などの製造が影響を受け、いくつかの米国の工場は閉鎖を余儀なくされてしまうのだ。結局、トランプの対中政策は大失敗に終わったのだ。トランプが敢えて「成功した」と言うときは「失敗した」と理解した方が良いという教訓を得た。
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