意外だったのは高市外交のデビュー戦だ。10月末に高市と習近平による日中首脳会議が開かれた。対中強硬姿勢で親台湾派の高市が首相になった所為か、習近平からの首相誕生の祝電は無かった。習近平が、高市を相当懸念していることが推測されていた。大方は、会ってもらえないと予想していた。だが、実現した。驚いたのは、それだけではなく、会談の中身だ。高市は早苗節全開で習近平に向かって次々と鋭く率直な質問、意見を浴びせかけ、日中間の矛盾の核心を突いた。尖閣諸島と東シナ海情勢、レアアース輸出規制問題、日本人の身柄拘束や逮捕問題。南シナ海における国際法違反の問題。香港の自由と法治に対する破壊問題、新疆ウイグル自治区の人権問題、そして北朝鮮の日本人拉致問題。中国共産党が最も触れてほしくない、すべての政治的敏感な問題を高市はずけずけと指摘したのだ。その上で、両国間には数々の問題はあるが、話し合いながら日中互恵関係推進でいきましょうと締めくくったのだ。日中首脳会議が急遽行なわれたのは、トランプ・高市会談の影響とも言われている。それにしても鮮烈な外交デビュー戦だったと感心した。
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