みんなで大家さんって

「みんなで大家さん」という不動産投資ファンドのトラブルが報道を賑わせている。「みんなで大家さん」は、投資家から集めた資金を不動産に投資し、その家賃収入などから分配金を支払う仕組みの不動産小口投資サービスだ。投資家が出資し、運用は事業者が行う。出資者は出資額に応じて配当金を受け取るが、最近は分配金の遅延など、行政指導を受ける事態となっている。事の発端は成田案件。成田空港周辺土地の開発プロジェクトで、1500億円もの資金を集めたのはよいものの、開発は行き詰まっている。その補填のために分別管理義務違反となる他のプロジェクトの資金が流用されているとの噂もある。「みんなで大家さん」のトラブルは総額2000億円規模になる。あの安愚楽牧場事件や豊田商事事件やジャパンライフ事件に匹敵するのだ。本来であれば、不動産特定共同事業法により国交省と金融庁が共同で所管するものだが「みんなで大家さん」は法の目を掻い潜り都道府県管轄になっている。まさに典型的な「縦割り行政の弊害」と言えるのだ。一方で、国家賠償訴訟での国の勝率は90%程度というデータもある。結局、法の不備でみんなの大家さんは、泣き寝入りさせられることになるかもしれない。