2つある終戦記念日

今年も本日、北京で抗日戦争勝利80年の軍事パレードが大々的に開催された。日本で終戦記念日といえば8月15日だが、何故中国やロシアは9月3日を戦勝記念日としているのだろうか。どうやら終戦記念日は2つ存在するようだ。8月15日は、昭和天皇の玉音放送で、国内に敗戦が周知され、陸海軍には武装解除の命令が出され、米軍の本土空襲が停止し、実質的に終戦を迎えた日だ。一方、9月3日は、日本と連合国との間で交わされた停戦協定の調印日で、ポツダム宣言の受諾が確定された日だ。では、何故中国とロシアは9月3日に拘るのだろうか。理由は2つある。1つは、戦争の当事国ではないこと。日本が戦った相手は、蒋介石の中華民国とスターリンのソ連であり、当時中華人民共和国やロシアは存在せず、その後単に地位を継承したに過ぎない。戦争当事国ではないから調印日に拘るしかないのだ。もう1つは、ソ連が日ソ中立条約を破り、ソ連が8月15日から9月3日にかけて満州と日本北方に侵攻したこと。だからソ連としては、終戦日は9月3日でなければならないのだ。中国とロシアにとっては、8月15日であると不都合になるからだ。