プロジェクト2025って

トランプが米大統領に返り咲いてから100日が経った。矢継ぎ早に大統領令を発令し、米国ばかりか世界中を混乱させている。その横暴ぶりは保守系シンクタンクの政策提案書「プロジェクト2025」の筋書き通りだと米誌は指摘している。「プロジェクト2025」とは、右派系シンクタンクのヘリテージ財団がトランプのために作成した政策提案集だ。提言する政策の4つの柱は、(1)アメリカの生活の中核として、家族の重要性を復権させる、(2)行政国家を解体する、(3)国家主権と国境を防衛する、(4)神によって授けられた個人が自由に生きる権利を確保する、というもの。一言で言うと、どうやって大統領権限を拡大し、数世紀前の良きアメリカ的な社会観に戻すかという提案だ。現在ほぼ提案通り進んでいる。今後トランプがどのように動くかは、プロジェクト2025を読めば推測出来るという。但し、関税については賛否両論が記載されている。トランプは関税を選んだので、この先は読めない。プロジェクト2025の作成者は、余りにも忠実に実行してくれているので、ビックリして喜んでいるという。でも、数世紀前のアメリカに戻すことは出来ないだろうし、戻したところで米国民が幸せになるとは全く思えない。