札幌市が2030年冬季五輪招致を断念したとのニュース。やっと、2020年東京五輪の汚職・談合事件で高まった五輪不信状態を理解したのかと思ったが、そうではない。2034年大会以降の招致に転換する方針を固めたのだという。懲りない連中だと熟々思う。2030年冬季五輪招致を断念した理由は、年内の開催都市内定までに、東京大会での五輪不信を払拭し、地元支持率を向上させるのは困難と判断したためだという。東京大会の汚職・談合事件を踏まえ、市は昨年12月以降、積極的な機運醸成活動を休止してきた。不正防止に向けた再発防止策を盛り込んだ大会運営見直し案の策定や、市民対話事業などを進めてきた。しかし、依然として市民の支持を得られていない状況だった。JOCは、五輪招致への国民の支持が高まっていないことから、6月の理事会で札幌市が2034年以降の招致を希望した場合も容認することを決定したという。札幌市もJOCも、嵐の過ぎ去るのを待っているのだろう。しかし、五輪絡みの汚職・談合事件は国民の胸に深く突き刺さっている。先に延ばせば好転するというものではない。秋元札幌市長も山下JOC会長も世間に疎い。既に世の中は五輪頼みの経済政策に見切りを付けているというのに。
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