国葬あれこれ(3)

安倍元首相の国葬計画の杜撰さが明らかになりつつあるようだ。1つは、国葬にした経緯。岸田首相が麻生の圧力に屈し国葬と決めてしまったこと。岸田は政治家なのに、安倍・旧統一教会の関係を軽視していたのが敗因だ。もう1つは、日程の選定。官邸はスケベ根性で弔問外交を狙った。だが、国連総会の日程を考慮していなかった。世界の首脳は国連総会で外交の成果を得ようとする。努力しなくても、他国の首脳に会えるのだから、首脳から見れば願ったり叶ったりの場だ。だから、誰も来ない。一言で言えば、お粗末の極みと言える。更に、安倍が世界の首脳と親しいものと見誤った。誰でも、毒にも薬にもならない人物とは、表面上は仲良くするが、死んだからといって駆けつけるとは限らない。その程度の関係だあることすら見抜けなかったのだ。それはトランプとメルケルが訪日しないことが証明している。しかも、エリザベス女王の国葬が追い打ちをかけた。まさに、国を挙げての国葬だ。多くの英国民がエリザベス女王に感謝の念を示している。一方で、安倍国葬には国民の半数以上が反対している。国葬を決行すれば、日本の惨めさだけが残るのだろう。