国葬あれこれ(2)

エリザベス英国女王が8日に96歳で亡くなった。6日には、トラス保守党党首がエリザベス女王から首相の任命を受けたばかりだ。BBCは、トラスが元気なエリザベス女王に挨拶する様子を報道していた。ところが、たった2日後には亡くなった。穏やかな最期だったという。高齢者は死に際に苦しまないという。そういう意味で良かったと思う。エリザベス女王の逝去は、瞬く間に世界を駆け巡った。即、各国からの弔意が示され、国葬には世界の首脳が駆けつけるという。一方で、安倍元首相の国葬について、岸田が閉会中審査で、やっと判断理由を4つ述べた。国政選挙に6回にわたり勝利したこと、首相在任期間が歴代最長で東日本大震災の復興や経済の再生に尽力したこと、外交に尽力し平和秩序に貢献したこと、各国から弔意の声が寄せられていること、だと言う。国政選挙に6回にわたり勝利したことは事実だが、その裏には旧統一教会の存在が大きい。あとの理由は実態が不明確だ。死んだ人の悪口は言いたくないが、余りにも負の実績が多すぎる。ネットでは、エリザベス女王の葬儀を「本物の国葬」と呼んでいるという。今からでも遅くない。国葬を内閣・自民合同葬に変えた方が良い。決行すれば「な~んちゃって国葬」とか「エセ国葬」と揶揄されるに決まっている。そうなれば、故人の尊厳を益々貶めることになるのだから。