加速化する少子化

少子化が想定以上に加速しているとのニュース。3日に公表された合計特殊出生率は1.30で出生数は81万人だった。2017年に発表された国立社会保障・人口問題研究所の人口将来推計は、合計特殊出生率1.40、出生数87万人だから、益々少子化が加速している。推計に対し6年前倒しされた格好だ。政府は希望出生率1.8を掲げているが、遠のくばかりだ。イーロン・マスクは、何と「このまま続けば日本はいずれ存在しなくなるだろう」と警告を発している。2004年の出生率が続けば、2100年には4,100万人に減少し、3300年には0人になると試算している。少子化担当相は2007年に創設され、20名以上の大臣が入れ替わり担当したが、成果は全く出ていない。野田現大臣はその存在すらも不明瞭だ。大前研一が改善策を提案している。西欧では婚外子が50%だが、日本は2%。西欧では婚外子でも国民として認められるが、日本の婚外子は戸籍を得ることが出来ない。だから生まない。戸籍制度を廃止し欧米並みに婚外子を国民と認めるようになれば、出生率は上がるはずだと言う。日本の少子化対策は家族制度を抜本的に見直すことから始める必要がありそうだ。