犬猫へのマイクロチップ装着の義務化

改正動物愛護管理法が6月1日施行され、犬や猫に所有者情報などが分かるマイクロチップを装着することがペットの繁殖・販売業者に義務づけられた。飼い主に対しては、チップを装着した犬猫を購入した場合所有者情報の変更登録が義務化され、以前から飼っている犬猫には装着が努力義務となった。チップは直径1.5mm、長さ1cmほどの円筒形。獣医師が専用の注入器で首の後ろ辺りに埋め込む。費用は数千円~1万円ほどとのこと。ペットフード協会と環境省の調査によると、全国で飼われている犬は710万頭で、猫は894万頭。保健所の引き取り数は、犬2万7千頭で、猫は4万5千頭。そのうち殺処分が犬4千頭、猫2万頭。環境省動物愛護管理室の担当者は「飼い主の管理意識の向上が期待でき、安易に犬猫を捨てることの抑止にもつながる」と意義を強調している。でも、マイクロチップを積極的に装着させる飼い主はどれ程いるのだろうかと思う。ペットショップでは数十万円もする犬猫が売られている。しかし、その数は氷山の一角にも至らない。殆どの犬猫は、引き取られたり拾ったりされているのが現状だ。マイクロチップの義務化は現実離れしているように思えてならない。