岸田の英国巡業

英国での岸田首相の講演が失笑を買っているようだ。国内でも岸田の「新しい資本主義」の内容は明らかになっていないのが現状だ。岸田は、その「新しい資本主義」を得意げに吹聴したが、テレビ画像を見ている自分が気恥ずかしくなった。「新しい資本主義」の1つは、所得の再分配だった。岸田は就任早々金融所得課税の強化を打ち出し、東証一部の時価総額を就任4カ月で約100兆円も下落させてしまった犯人なのだ。英国人も岸田の経済オンチを熟知しているはずだ。岸田は更に「Invest in Kishida!(キシダに投資を!)」と訴えた。安倍元首相のBuy my Abenomicsのパクリと言える。米ロイターはJapan is a buyと伝えたがInvest in Kishidaは伝えなかった。米ロイターは岸田の底の低さを見抜いていたのだろう。更に岸田は、被爆地広島出身の政治家だから反核だと強調した一方で、原発再稼働を加速させる方針を打ち出した。論旨は支離滅裂。きっとジョンソン首相も目を白黒させたに違いない。かくして、岸田の英国巡業は冷笑の中で幕を閉じたようだ。