朗希の乱調と球審の乱怒

24日の京セラドームは異様な雰囲気に包まれた。先日完全試合を達成した佐々木朗希投手が先発した。完全試合の再現を期待したが、1回の先頭バッターにヒットを打たれ、ランナーを許さないピッチングは17イニングで止まった。佐々木投手はコントロールに苦しみ、5回90球2失点でヒット6本を打たれ、フォアボール3つデットボール2つ、奪った三振も4つでマウンドを降りた。結局ロッテが6対3で勝ち、佐々木投手は3勝目を挙げた。異様な雰囲気とは、佐々木投手の乱調のことではない。2回のボール判定の後に表情を変えた佐々木投手に、白井球審が鬼の形相で詰め寄ったことだ。白井球審の行為には賛否があるが、自分は白井球審に非があると思う。球審の判定ほど当てにならないものはない。事実、野球解説者が「今日の球審は下に甘いですね」などと言うのは日常茶飯事だ。投手にもストライクへの思い入れがある。判定に不満を持つのは当たり前。それが態度に表れるのも当然だ。但し、球審に詰め寄るのは過激過ぎるので不可。野球は両チームによる戦いだから、選手同士が熱くなるのは当たり前。だからこそ審判には冷静さが求められる。その審判が我先にカッカとしてどうする。白井球審は無言を貫いているとのことだが、先ずは謝罪すべきだと思う。