ロシアを後押しする安倍と岸田

安倍元首相は、人を見る目が無いと熟々思う。2014年のソチ冬季五輪開会式ではロシアの人権侵害抗議のため主要国首脳は欠席したのに、出席した先進国の首脳は安倍だけだった。しかも、その直後にロシアはクリミヤ半島を併合した。言わばロシアの侵略に賛成したようなものだ。2016年には地元山口にプーチンを呼び、2島先行返還に舵を切り替えた。同時に「日露経済協力8項目のプラン」を策定し、ロシアへ経済援助をするようになった。だが何とその見返りに、2020年にロシアは憲法を改正して領土の割譲禁止を決定したのだ。これで憲法を再改正する以外返還の道は無くなった。ところが、来年度予算に「日露経済協力8項目のプラン」の21億円が計上されている。日本がロシアのインフラ整備を行ない、ロシアは浮いたお金をウクライナ攻撃に注ぎ込むという構図だ。しかし、岸田は「今後ウクライナの事態がどう変化するのか、これは予断を持って申し上げることはできない。よって今の状況で予算の修正ということは考えていない」と脳天気なことを言っている。結局、安倍は人を見る目も先を見通す力も無いが、岸田は決断する能力も無いことがバレバレだ。