何の利点も無かった東京マラソン

ギョッとした。東京マラソンのスタートラインに並んだ選手達の数にだ。その数1万9千人。大通りにギッシリと詰めかけスタートの号砲を待っている。東京都のまん防は今日までだったが、感染が収まらず21日まで延長されたというのに、この人混みだ。小池都知事は感染防止対策は万全だと言うが、万全など有り得ない。選手にはPCR検査や体調管理アプリのためのスマホ携帯を義務付け、これを持って万全と言ったようだ。でも、オミクロン株は感染力が強い。PCR検査後の感染もあり得る。一方、沿道の声援を控えるようアナウンスはされたが、要所では折り重なるように人が溢れていた。今はステルスオミクロン株に置き換わり、感染拡大が予測される時期だ。せめて昨年同様に小規模に行なうべきだったと思う。それでも強引に開催したのだから、せめて1万9千人が集合した結果の感染伝播状況をデータとして取り、今後の感染対策の一助にすべきだったと思う。主催者には、感染対策のため、何が出来るかという発想が無い。お祭りが無事終われば、良しとする主催者体質が問題だと思う。結局、東京マラソンから得られた利点は何も無かったということのようだ。