IOC幹部を総取り替えするか、五輪を廃止するか

ロシアによるウクライナ侵攻が始まったのに、パーソンズ国際パラリンピック委員会IPC会長は何とロシアとベラルーシの大会参加を容認した。ところが、わずか一夜で判断を翻し、ロシアとベラルーシを大会から除外することになった。参加を容認した理由は、大会開幕直前など事情がある場合は国を代表しない中立選手として出場を認めるとしたIOC勧告に沿ったため。一方参加を除外した理由は、ロシアやベラルーシと競う各国がボイコットを表明し、大会そのものが成り立たなくなってしまうことが分かったためだ。IPCの参加容認はIOC勧告によるものだから、元凶はIOCの判断にある。北京五輪ではドーピング問題で国として参加出来ないロシアのプーチンが北京に来て開会式に参列した。しかも、バッハIOC会長は柔やかにプーチンを迎えた。平和とフェアを謳う五輪には似ても似つかぬ光景だった。恐らくバッハはパラリンピックでも、その延長線でロシアの参加を容認するよう勧告したのだろう。今のIOC幹部には、五輪本来の精神が全く失われている。IOC幹部を総取り替えするか、五輪を廃止するかの選択が必要だ。