創造的経営のカンフル剤かも

前澤ZOZO創業者が宇宙から帰還した。お二人様100億円のパッケージ旅行で、12日間国際宇宙ステーションに滞在し話題を振りまいた。ウーバーイーツの配達員として宇宙ステーションのクルーに食事を届けたり、地球にいる孫ソフトバンク会長に電話をかけてみたりした。地球帰還後の記者会見では「地球を大事にしようと思った」と月並みの感想を述べた。しかし、何故宇宙なのか。テスラのイーロン・マスクはスペースXで人類史上初めて、民間企業が製造・所有する宇宙船によって有人宇宙飛行を成功させた。アマゾンのペゾスはブルー・オリジンで民間人の宇宙旅行の実現を目指している。ホリエモンは低コストのロケット打ち上げに出資している。大航海時代の人々が大海原に乗り出したのと基本的に同じなのだろう。子供は宇宙が好きだが成長すると興味を失ってしまうのが殆どだ。大人になると未知の世界に行ってみたい、見てみたいと思う好奇心が無くなってしまう。その好奇心こそが創業者のモチベーションかもしれない。その好奇心を持続・強化するために、宇宙が創造的経営の原動力になっているのは間違いない。どうやら宇宙旅行は、金持ちの道楽ではなく、創造的経営のカンフル剤かもしれない。