電動キックボードが野放しに

電動キックボードが自転車並みに規制緩和されるという。危険極まりないあの電動キックボードを野放しにするというのだ。我が耳を疑った。警察庁が来年の通常国会に、電動キックボードを16歳以上であれば運転免許を不要とする道路交通法改正案を提出する方針を固めたととのこと。現在は、原動機付き自転車と同じ扱いのためナンバープレートの装着が必要で、運転免許無しでは運転できない。しかし、巷ではナンバープレートもバックミラーも無い電動キックボードが無免許で飛び交っているのが現実だ。まさに大都市の街中は、無法地帯と化している。人身・物損事故も急増中だ。本来ならば、規制を強化すべきところだが、政府は逆行しようとしている。自民党の「モビリティと交通の新時代を創る議員の会MaaS」が経産省と組んで電動キックボード普及を進めている。大義名分は、自動車が減ることによる脱炭素化。日本だけでも1兆円規模の巨大市場が形成されるという。拙速な規制緩和は甘利前幹事長の為せる技と言われている。利権のためなら国民の安全など全く考慮しない政治家のための法案と言える。阻止するには国民の声しか無い。