アップサイクルって

製造工程で廃棄される食品残渣を別の食品や日用品に活用する動きが広がっている。アサヒビールは食パンの耳をビール原料に、ハウス食品はカレー原料の規格外のシナモンをクレヨン原料に、長野のビール会社は廃棄直前のビールを蒸留しジンに生まれ替わらせる取り組みを始めたという。資源を補完し合うことで地域の活力を最大限活用する地域循環型のローカルSGDsだ。アップサイクルと呼ぶようだ。アップサイクルとは、創造的再利用とも呼ばれ副産物、廃棄物、役に立たないまたは不要な製品を、より良い品質と環境価値の新しい材料または製品に変換するプロセスとのこと。ダウンサイクルの逆の意味の言葉だ。ダウンサイクルとは、材料と製品をより低品質の新しい材料に変換することを意味している。今まで我々が使っていたリサイクルはダウンサイクルが殆どだった。肌着は雑巾になり、ゴミになり廃棄され継続性が無い。米国では2019年にアップサイクル食品協会が設立され2020年にはアップサイクル認証も出来たという。農水省によると、2018年度の国内の食品ロス量は600万トン。食品ロスの減少が喫緊の課題だ。アップサイクルの活用が望まれる。