三方損のクーポン券

「18歳以下に10万円給付」は、今年中に現金5万円を、来春にクーポン券5万円分で決着したはずだった。ところが、クーポン券配布の事務処理に900億円も掛かることが分かり、クーポン券の是非が問われている。政府はクーポン券を現金支給に変えることを容認したが、世論のブーイングは収まらない。当然だ。誰が見ても900億円は無駄金なのだから。群馬県太田市の清水市長の意見「市民は現金給付を求めている。自治体は年度末の3月は忙しいうえに、3回目のワクチン接種も最盛期を迎える。クーポンにすれば事務費もかさむ。これでは誰も喜ばない。三方良しではなく三方損になってしまう」が真っ当だ。クーポン券を現金支給にしても銀行処理に280億円かかるという。現金給付を1度にすれば半分の140億円に下げられる。但し、前半の5万円は予算化されているが、後半の5万円はされていない。従って、政府がなすべきことは、後半の5万円を緊急に予算化し、一括で10万円を給付することだ。一方野党は900億円の内容を精査すべきだと思う。