政府にとって空気感染は不都合な真実

相変わらず政府はコロナは空気感染だということを認めない。WHOや米CDCは今春「コロナは空気感染が感染経路だ」と発表した。だが、発表後も加藤官房長官は「主な感染経路は飛沫と接触感染」と発言し、かたくなに空気感染を認めない。接触感染なのか空気感染なのかで、感染防止策は大きく違ってくる。政府が接触感染に拘る程、感染に歯止めがかからない状況に陥ってしまう。毎日新聞の記事「国や専門家が認めないコロナ、空気感染は不都合な真実か」は、政府が空気感染を認めない経緯を詳細に解説している。それによると、新型コロナが国内で初めて確認された段階で、専門家会議が「空気感染ではない」と言い切ってしまったことが全ての元凶だという。「空気感染ではない」と言い切った理由は、接触感染に較べ感染防止が難しいことや五輪開催が予定されていたことのようだ。これではまさに本末転倒だ。言い切ってしまったため、今更変更出来ない。でも空気感染の可能性もある。そこで対策の一つに換気を入れたのが苦肉の策。コロナ対策の要点は、消毒や衝立ではなく、換気と不織布マスクなのだ。1ヶ月前にこのブログに「コロナは空気感染:対策の変更が必要だ」を書いた。感染症などの専門家38人が緊急声明を出したが、未だに政府は認めない。まさに、政府にとって空気感染は不都合な真実と言えそうだ。