17連休という愚策

唐突に西村コロナ担当相が年末年始を17連休にすると言い出した。理由は、新型コロナウイルス対策で、初詣などによる人出が三が日に集中することを防ぐためだと言う。果たして名案なのだろうか?17連休ともなれば、人々が分散して初詣するのは確実だろう。だが影響はそれだけではない。GoToナンチャラの真っ最中だ。休める人はGoToナンチャラをフル活用して、コロナを全国にばらまきに行くはずだ。非正規など時給制で働いている人は、休みの分だけ収入が得られない。株式市場が17日間も開かなければ、異常な株価操作でパニックが起きる恐れがある。10連休となった令和元年のゴールデンウイークでは、人出が多く経済は活性化したが、非正規社員の困窮が大問題になった。今年はコロナだから、賢い人はGoToナンチャラを控えるはずだ。結局、コロナは拡散し、経済は上向きにならず、非正規社員が困窮し、ただ、初詣だけが分散されることになるかもしれない。初詣で混み合う神社は限られている。政府は、初詣の人を分散させるためと言うのであれば、混み合う神社に絞って対策を打てば済むことだ。安倍政権に続き菅政権も、直球を投げず変化球ばかりを投げ過ぎる。