カテゴリ:202010



31日 10月 2020
クイズです。「○○は問題ない」「○○との指摘は全く当たらない」を連発し、マスコミからの質問に対し具体的に真面な回答もせず、はぐらかし、マスコミの声を封じ込めた政治家は誰でしょう?。という質問をすれば、恐らく90%以上の正答率で、元官房長官の菅首相と答えるに違いない。質問に対し「○○は問題ない」「○○との指摘は全く当たらない」では、回答になっていない。「△△だから問題はない」と理由を述べなければ問答にならない。言い方を変えれば、回答を隠蔽する独裁的政治家と言える。まるで判決を言い渡す裁判官のようだ。いや、裁判官は判決前に理由を説明するから、裁判官よりも質が劣る。首相になってもベースは変わらない。「国民のために働く内閣」「自助・共助・公助」「改革」を標榜しているが、これも菅自身の国家像を隠蔽する盾になっているかのようだ。いや、国家像など持っていないのかもしれない。目前の課題として、脱ハンコ、スマホ値下げ、地銀の再編等の単発政策が並び立てているが、全体の国家像は見えてこない。官房長官時代の回答の隠蔽と首相になってからの国家像の隠蔽が重なって見える。信用がおけない。常時目を光らして動向を見る必要がありそうだ。
30日 10月 2020
横浜スタジアムでのコロナ感染実証実験が始まった。東京五輪に向け、大規模イベントの入場制限を緩和するため、試験的に横浜スタジアムの入場制限を、現在の収容人数の半分から満員にして、感染リスクを調べようとするものだという。今日は80%の緩和を目指したが51%に留まったとのこと。観客数が下回ったのはベイスターズの低迷さもあるが、コロナの怖さが上回ったに違いない。この実験は経産省傘下の新型コロナウイルス感染症対策分科会が承認したという。実験には、神奈川県、横浜DeNAベイスターズ、横浜スタジアム、日本電気、LINE、ディー・エヌ・エーが参加し、横浜市が協力したとのこと。でも現在、神奈川県の新規感染者数は、東京、大阪に次いで3番目にある。感染が収束していない上にインフルエンザの流行も懸念されている今、何故このような人体実験を行う必要があるのだろうか。PCR検査も不十分なまま、このような実証実験を行うなどもっての外。まさに実証実験ではなく人体実験と言える。結果次第で済し崩し的に入場制限緩和を図ろうとする政府の悪巧みが垣間見える。政府も神奈川県も横浜市もベイスターズも狂っているとしか言い様がない。
29日 10月 2020
李明博元大統領が収賄罪に問われた裁判で懲役17年の実刑判決が確定した。罰金12億円と追徴金5億円も科されるという。韓国では退任後に刑事事件で起訴される大統領経験者が少なくない。実刑判決が確定した元大統領は全斗煥、盧泰愚、朴槿恵に次ぎ、4人目となる。朴槿恵には、差し戻し控訴審判決で懲役20年、罰金17億円の実刑が言い渡されたが、上告中で確定はしていない。何故韓国では大統領が退任後に罰せられるのだろう。一つは、大統領に強大な権限が与えられているため、在任中は善悪の見境が無くなってしまい、かつ諫める人も居ないからなのだろうと思う。もう一つは、政権交代が頻繁で、右派から左派に替われば、左派から見れば右派は極悪人と見做すことになるからだと思う。今後の問題は文在寅去就の後だ。文在寅は、民主主義を無視した政治手法、立法・行政・司法・言論の支配、検察の無力化、赤化路線と保守派叩き、経済失政、不動産政策の混乱、北朝鮮による挑発への無抵抗、政権幹部による不正・不動産投機・セクハラと訴追のネタが満載だ。訴追が確定したした時には、余りにも刑罰が重く多すぎるため、ひょっとするとこれまで刑に問われた歴代大統領は軽いと見做されて全て恩赦になるのかもしれないと思った次第。
28日 10月 2020
来春の千葉県知事選が波乱含みの様相だ。自民党千葉県連が鈴木大地前スポーツ庁長官に出馬を打診し、鈴木が県連幹部に「意欲はあります」と伝えたのが3日前。ところが森元首相の横槍で鈴木は立候補を断念することになった。現在千葉県には碌でもない知事がいる。3期目の森田健作だ。昨年の台風15号は千葉県に甚大な被害をもたらしたが、当日森田は県庁に出ず、別荘に逃げ込んでしまった。新型コロナウイルス対策でも陣頭指揮を取れなかった。県民は愛想を尽かしているので4期目の出馬をしても落選間違いなし。だが、森田は未だに出馬の意思を明らかにしていない。一方千葉市長として実績を残した熊谷が出馬の意欲を示している。実績から見て、熊谷が出馬すれば当選は確実だろう。自民県連は、熊谷支持と鈴木支持に分裂しそうな気配だ。結局森田の無能さと優柔不断さが県連の分裂をももたらしている。腐った魚は周辺も腐らせるのだろう。
27日 10月 2020
核ゴミ最終処分場の文献調査に寿都町と神恵内村が応募することが話題になったが、幌延では20年前から核ゴミ地層処分の研究施設が存在していたとのこと。現在は研究期間の延長で揉めているという。「幌延」という町は、自分にとって思い入れのある土地だ。両親が戦時中に疎開していた町だからだ。語れば長い話になる。我が家の先祖は織田信長時代まで遡ることが出来ると父から聞いたことがある。琵琶湖周辺の郷士だったという。その後近江商人として栄えたが、本願寺に全財産を寄進し、褒美として北海道の幌延の土地が与えられた。家督を継いだ父の兄が幌延に移り、次男の父は単身で東京に出た。父は働きながら東京外語大の中国科で学び始めたが、生活が成り行かず中退。水道器具メーカーに就職し日大を卒業。母と結婚し東京に住んでいたが、空襲が激しくなり、兄を頼って幌延に疎開した。戦後東京に戻り水道工務店を開業した。疎開の時に戸籍も北海道に移し長いことそのままにしてあったので、小中学校の入学時に取り寄せた戸籍謄本には北海道天塩郡幌延町と記されていた。因みに自分の名は北海道の一字を貰っている。だが、幌延には一度も行ったことが無い。一度は行ってみたいものだ。
26日 10月 2020
菅首相の著書「政治家の覚悟」が未だに波紋を広げている。自分は麻生元首相、野田元首相、安倍前首相の本を読んだことがある。だが菅現首相の本は読みたいとは思わない。政治家のこの手の本は、選挙前の手前味噌的実績宣伝が多い。麻生の「とてつもない日本」は、日本は凄いと礼賛しただけで、表題は祖父吉田茂の言葉をパクっただけ。内容は麻生が喋ったのをシャドウライターが綺麗に作り上げたことが見え見えだ。野田元首相の「民主の敵」は、2大政党制になれば不正不公平が是正され全てがバラ色になるというもの。でも現実はその通りにはならなかった。安倍前首相の「美しい国へ」は、自身が「戦う政治家」になるという宣言だった。戦う政治家とは、国民の声に耳を澄まし戦うことだと定義している。だが、現実は身内だけを守り、国民の声と戦う政治家だった。菅現首相の「政治家の覚悟」は8年前に書いた本のリライト本だ。「公文書は重要だから議事録の保存を」という章を丸ごと削除してしまった。信条が変わったのならば、削除することもあるだろう。しかし、削除の理由も言わないし、削除を出版社に責任転嫁した。その程度の本だから読む価値は無い。読むのは時間の無駄というものだ。
25日 10月 2020
菅内閣が発足してから1ヶ月以上経ったのに未だに国会が開かれず、所信表明演説も行われていないのは異常だ。まさか自身が首相になるとは思ってもみなかったので、所信表明作りに手間取ったのかもしれない。政治家たるもの自分が首相であればと常に構想を練り万全を期すのが当たり前だから、もし準備不足であれば政治家失格だ。この間、日本学術会議の任命拒否や故中曽根元首相の合同葬で国立大に弔意表明を求めたりのゴタゴタ続きだ。そしてあろう事か所信表明演説をすっぽかし、ベトナム、インドネシアに外遊した。インドネシアでは日本が経済支援している石炭火力発電所建設に対し、環境破壊とのデモを喰らった。だが、帰国後返す刀で小泉環境相と相談し「温室効果ガスの排出量を2050年に実質ゼロ」を所信表明演説の柱に組み込むことにした。言行不一致だ。菅は就任直後「国民のために働く内閣」を標榜した。「国民のために働かない内閣」などいる訳が無い。薄っぺらな標榜だけが虚しく聞こえる。
24日 10月 2020
唐突に西村コロナ担当相が年末年始を17連休にすると言い出した。理由は、新型コロナウイルス対策で、初詣などによる人出が三が日に集中することを防ぐためだと言う。果たして名案なのだろうか?17連休ともなれば、人々が分散して初詣するのは確実だろう。だが影響はそれだけではない。GoToナンチャラの真っ最中だ。休める人はGoToナンチャラをフル活用して、コロナを全国にばらまきに行くはずだ。非正規など時給制で働いている人は、休みの分だけ収入が得られない。株式市場が17日間も開かなければ、異常な株価操作でパニックが起きる恐れがある。10連休となった令和元年のゴールデンウイークでは、人出が多く経済は活性化したが、非正規社員の困窮が大問題になった。今年はコロナだから、賢い人はGoToナンチャラを控えるはずだ。結局、コロナは拡散し、経済は上向きにならず、非正規社員が困窮し、ただ、初詣だけが分散されることになるかもしれない。初詣で混み合う神社は限られている。政府は、初詣の人を分散させるためと言うのであれば、混み合う神社に絞って対策を打てば済むことだ。安倍政権に続き菅政権も、直球を投げず変化球ばかりを投げ過ぎる。
23日 10月 2020
菅首相の著書「政治家の覚悟」が、波紋を広げている。2012年自民が野党だったときに出版した本に官房長官時代のインタビューを付け加えたリライト本だ。ところが、原本にある「公文書は重要だから議事録の保存を」という章が削られている。野党時代の現自民党菅首相は民主党菅直人政権の議事録の削除を批判してきた。でも、自民が政権復帰後、この本が災いしモリカケ桜問題で、何回もブーメラン攻撃を浴びてきた。そして、その結果削除された。公文書は重要だが、その改ざんを図ってきた張本人なのだから、リライト本で削除する疚しい気持ちは理解出来る。でも、問題はその先にある。菅本人は「自分が削除しろと言ったことは無い。つまり文章は消えたからケセラセラ。フランス語分かる?」と宣った。つまり、自分の意思では無いと言っている。一方文春新書は編集上削除したと言っている。でも、著作権から見ても、著者の承諾無しに原本を改ざんすることは不可能だ。明らかに、菅も文春も嘘を言っていると考えるのが常識だ。結局、菅の豪腕が文春を手込めにしたということだろうと推測する。菅政権は支持率は高いが豪腕過ぎる。決して長くは無いと心底思う。
22日 10月 2020
三菱重工が国産初の小型ジェット旅客機スペースジェットの事業化を凍結するとのニュース。新型コロナウイルスに託けて、やっと止めることに踏ん切りが付いたのかと嘆かわしく思う。経産省が小型ジェット機開発案を発表したのが2002年。三菱重工が事業化を決め開発に乗り出したのが2008年。2015年に初飛行に成功したものの、不具合続きで納期を6度延期。ANAやJALなど国内外の航空会社からの受注済み300機がパーになった。2019年には自力開発は不可能と判断し、何とトラブル塗れのボンバルディアと組んだ。ダメな様子をこのブログ「(-1)+(-1)=? 」にも書いた。案の定、技術的な進展は何も無かった。目指していた2021年度以降の初号機納入の夢も儚く消えた。これまで1兆円を超える開発費を投じたと言われている。壮大な無駄遣いと言える。今までに止める機会は何度もあった。当事者たちは新型コロナウイルスを天の恵みと思っているに違いない。官民による事業開発の典型的な失敗例と言えそうだ。飛べないジェット機だから、墜落しないジェット機だとも言える。

さらに表示する