トゲの無い薔薇

加藤東大教授らが南鳥島周辺海底のレアアースを発見したことは2年前「海洋大国日本が資源大国に 」に書いた通りだ。今日は、その続きとして加藤教授が何故そこにレアアースが集積したのかを解明したとのニュースが出ていた。魚の骨は海水中のレアアースを濃縮する性質があることは知られている。約3千5百万年前の地球寒冷化により、地球規模の劇的な海流変化が起き、当時海山であった南鳥島周辺に魚が大量に増え死骸が蓄積したことを突き止めたという。更に南鳥島産のレアアースの良いところは、放射性物質を含まないことだ。地上では中国や豪州で産出されるが、必ず放射性物質トリウムが含まれている。これが厄介だ。必ず鉱山周辺で放射能汚染をもたらすのだ。レアアースは電子産業界では極めて有能だが、綺麗なバラにはトゲがあると言ったところ。でも南鳥島産レアアースは、まさにトゲの無い綺麗なバラなのだ。一方近年では、レアメタルを宇宙の小惑星から採掘しようとする研究が進められているという。地上、海中と来れば宇宙は必然なのかもしれない。かつてレアアースを研究した自分が化石に思えてきた。