レジ袋の有料化は愚策2

去年のG20サミットで、2050年までに新たな海洋プラごみ汚染をゼロにすることが合意され、政府は「2030年までに使い捨てプラスチックの排出を25%抑制する」とするプラスチック資源循環戦略をまとめた。今回のレジ袋有料化はその戦略の一環という位置付けになっている。でも、海のプラスチックごみのうち、ポリ袋は0.3%しかない。国民の意識変革を狙うとしても、的が外れ過ぎている。国は有料化の例外として、生分解性プラスチックだけから出来ているものと、バイオマスプラスチックが25%以上ふくまれるものは無料で良いとした。しかし、生分解性プラスチックは微生物の働きにより、二酸化炭素と水に分解されて消滅するが、60度以上の土壌の中という条件があり、そのまま捨てても分解されるものではない。むしろ、マイクロプラスチックになり生き物の体内に取り込まれ易くなるという厄介な問題がある。バイオマスプラスチックとは、サトウキビなどの植物を原料とするプラスチックだ。植物は大気中の二酸化炭素を吸収し、焼却すると二酸化炭素となるので、屁理屈として地球温暖化を進めることは無いということになっている。でも、バイオマスプラスチックはポリエチと同じように分解すること無く、海洋ごみになる。レジ袋有料化の例外とする理由は何処にも無い。先日ブログに書いたよう「レジ袋の有料化は愚策 」なのだ。