コロナと唐変木

コロナ対策への検証が始まっている。3密を避けるのが絶対条件だったが、それも変わりつつある。非常事態宣言、ロックダウン、休業要請など必要なかったと言うのだ。要は感染者の口からの飛沫が、直接・間接的に我が身に伝播しなければ感染などしないということらしい。口からの飛沫防止にはマスク着用が絶対的効果がある。しかも、ウイルスは何ミクロンだから、目の粗いマスクはダメと言われていたが、それも間違っていたようだ。何ミクロンは頭の中で考えた答えだ。実際は飛沫が飛ばなければ良いので粗悪なアベノマスクでも大丈夫かもしれない。マスクさえしていれば、対面会話も可能だ。喋らなければ映画館でもマスクは不要だ。新型コロナウイルスの感染防止とはそういうことらしい。逆にそれ程マスクの重要性が高まっているというのに、ドラッグストアではあれ程逼迫していたマスクが有り余っている。中国製はもっと悲惨だ。中国政府がマスク外交で、各国に大量のマスクを輸出したが、品質不良として返品の山。今や中国国内のマスクメーカーは殆ど倒産しているという。でも、今になれば品質を問わずマスクはマスクだ。マスクがその有効性において絶対的価値の位置を占めたのだ。アベノマスクと中国製マスク。何か共通点があるような気がする。唐変木という言葉がある。要するに「まぬけ」という言葉がピッタリとしている。時としてサイコロの目だって出ることはあるものだ。